2015年1月13日火曜日

神戸大学RCUSSオープンゼミナール等(1/15 1/23阪神・淡路大震災20年特別企画、定例1/24ほか)

皆様  from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦

神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。

1月には、特別企画(1月23日)と通常開催(1月24日)がそれぞれあります。

<第192回オープンゼミナール>
◆阪神・淡路大震災20年特別企画<連続2回目>
  自治体の災害対応の経験・教訓を「伝える」「育む」
■日時:2015年1月23日(金)13:30~17:00
◎場所: 神戸国際会議場 国際会議室【ポートライナー「市民広場」から5分】
■申し込み方法:http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/ 
  定員240名、参加無料
■テーマ:
  地域・世代を超えて「伝える」「育む」ために必要な取り組み
■プログラム
特別講演
「東日本大震災から3年:「伝える」ために始まった取り組みと今後の展望」
  菅原茂 気仙沼市長 
基調講演
「東日本大震災時の災害対応時における教訓と課題」
  石巻市 産業部長(前危機管理課長) 木村伸
パネルディスカッション
「持続的・継続的に「伝える」「育む」ための取り組みと今後のあり方につい て」  
  菅原茂    気仙沼市長 
  木村伸    石巻市 産業部長(当時総務部防災対策課長)
  今石佳太   芦屋市 企画部市長室長 
  宇田川真之 人と防災未来センター研究主幹 
  上り口豊   兵庫県 広域防災センターセンター長 
 ◆コーディネーター:
   紅谷昇平    神戸大学社会科学系教育研究府特命准教授 
■主催:神戸大学都市安全研究センター、同社会科学系教育研究府
■共催:兵庫県広域防災センター、神戸市
     三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
■災害対策セミナーin神戸の一環として開催されます。
■ひょうご防災リーダーOB公開講座(兵庫県広域防災センター)



<第193回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年1月24日(土)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 「南海トラフ巨大地震」活動期にどう備えるか?
 石橋克彦 神戸大学名誉教授
 2012年8月に中央防災会議が被害想定を発表した最大クラスの「南海トラフ巨 大地震」について、それが地震学的にどのようなものかを説明 し、私たちはそ れにどう備えたらよいかを考える。重要なのは、南海トラフ巨大地震そのものだ けではなく、それが起こるまでと起こった後とに (必然的に)複数発生する可 能性のある内陸大地震も考慮すべきことである(そのような地震活動期を「『南 海トラフ巨大地震』活動期」と仮称)。
 また発生時期の予測が困難なので、地震対策を長期間継続・維持できるように 計画し実行することが不可欠である。
 南海トラフ巨大地震対策は、「いま有る社会」の技術的・戦術的安全装置とし てではなく、100年スパンの国土・社会のグランドデザインの重 要な一環として 考える必要があるだろう。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/9/0285310.html

② 都市のレジリエンスとは何か?
 山崎義人 兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科准教授
 山崎義人氏らが翻訳出版した「リジリエント・シティ 現代都市はいかに災害 から回復するのか?」を題材に、多様に用いられている都市のレジ リエンスの 捉え方について示唆していただきます。
http://www.creates-k.co.jp/books/book.php?searchbk=1391488282

■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県




関連する催しのご案内


<阪神・淡路大震災20 年記念シンポジウム>

■主 催:神戸大学震災復興支援プラットフォーム
■共 催:神戸大学社会科学系教育研究府、神戸大学都市安全研究センター
     東北大学災害科学国際研究所、岩手大学地域防災研究センター
     徳島大学地域創生センター

■日時:2015年1月15日(木)13:00~17:30 
■場所:神戸大学六甲ホール(阪急六甲から36系統市バス 神大文理農学部前下車)

Ⅰ.国際的教訓から学ぶ
Role of Iwate University in the Response to East Japan Earthquake
  松岡 勝実(岩手大学人文社会科学部教授)
Lessons from 2004 Aceh Tsunami, Indonesia
  Dr. Taqwaddin Husin & Dr. Teuku Alvisyahrin, Syiah Kuala University
Lessons from 2011 Christchurch Earthquake in New Zealand
  Dr. Michael White, New Zealand Human Rights Commission
Lessons from Turkey in Hundreds Years of Disaster Management
  Dr. A Tolga Ozden, Süleyman Demirel University

Ⅱ.神戸、東北、そして徳島へ: 被災者の声を聞き取る大学の役割と方法論
「神戸の経験から:市民1 万人アンケート」
  本荘 雄一(神戸都市問題研究所研究部長)
「東北からの教訓:被災地調査の方法論」
  苅谷 智大(東北大学工学研究科特別研究員)
「被災の検証なくして復興なし―岩手県大槌町における被災状況調査より」
  麦倉  哲(岩手大学教育学部教授)
「徳島の挑戦:美波町における事前復興まちづくり計画の試み」
  井若 和久(徳島大学地域創生センター学術研究員)



 <第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム 被災大学間連携シンポジ ウム>
住民主体の災害復興と大学の役割―東日本大震災の教訓と神戸・ アチェ・四川と の比較

 被災者中心の安全まちづくりを実現するため何が課題であり、大学はどのよう な実践的役割を求められるのか。本シンポジウムでは、阪神・淡路 大震災を経 験した神戸大学と東日本大震災被災地にある東北大学・岩手大学が連携し、ア チェ津波のシャクアラ大学、四川地震の四川大学等と交流 して得た成果を市民 に還元し、実践的議論を喚起する。

■日時:2015年3月15日(日) 9:00開場 9:10~12:00(同時通訳あり)
■場所:アエル情報産業プラザ 多目的ホール(仙台駅 西北 徒歩2分)
■主催:神戸大学、東北大学、岩手大学 

開会あいさつ:東北大学災害科学国際研究所長 今村文彦
       岩手大学地域防災研究センター長 南正昭
       神戸大学震災復興支援・災害科学研究推進室長 根木昭 
司会・コーディネーター 神戸大学都市安全研究センター長 北後明彦

第一部:災害復興の教訓―東日本大震災・アチェ・四川
東日本大震災からの復興計画プロセスに関する教訓
     東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻准教授 姥浦道生
阪神淡路と東日本―コミュニティ再生
     神戸大学大学院国際協力研究科教授 金子由芳
四川地震復興6年の評価
   中国・四川大学-香港理工大学災害復興管理学院執行院長・教授 顧林生
コメンター:カンタベリー大学法科大学院教授 エリザベス・トゥーミー

第二部:被災地・被災者の復興と大学
復興に向けた被災地における大学の役割
   岩手大学地域防災研究センター・人文社会科学部教授 松岡勝実
大災害の記憶と研究を伝えていく大学の役割
   神戸大学大学院人文学研究科教授・同大学地域連携推進室室長 奥村弘
スマトラ津波10年の大学の役割
   インドネシア・シャクアラ大学学長 サムスル・リザール
コメンター:コベントリ―大学経営・環境・社会学部講師 ユン-ファン・チェン

全体討論
閉会あいさつ:神戸大学震災復興支援・災害科学研究推進室 名誉教授 塩崎賢明




オープンゼミナールの今後の予定

<第194回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 2月28日(土)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 米国ハリケーンサンディの住宅復興と土地利用規制
 リズ・マリ 東北大学災害科学国際研究所助教
 2012年秋に米国東海岸部ニュージャージーとニューヨークを襲ったハリケーン サンディから約2年が経ちました。2005年のハリケーンカ トリーナの経験や環境 変動・海面上昇などをふまえて、被災地ではどのような住宅復興と土地利用規制 が行われているのでしょうか。約2年間、計 4回にわたる現地調査に基づいて最 新状況を報告します。

② 東日本大震災被災地における災害危険区域の指定状況
  荒木裕子 神戸大学大学院工学研究科博士後期課程
 東日本大震災の被災地では建築基準法第39条の災害危険区域の指定が各市町村によって行われ、浸水地の約1/3が危険区域に指定されています。その全体像を示すと共に、指定のプロセスについて報告します。

③ 東日本大震災における自主住宅移転再建による市街地空間形成
   ー米国ハリケーンカトリーナおよびサンディとの比較
 近藤民代 神戸大学大学院工学研究科准教授
        同都市安全研究センター特別研究員
 東日本大震災の被災地では広大な範囲にわたる災害危険区域の指定や集団移転 により、震災前の既成市街地は大きく変容しようとしています。こ のような行 政による復興事業だけではなく、被災者個人による自主的な移転再建が新たな市 街地空間形成につながっていることが調査研究によって 明らかになってきました。
 米国のハリケーンカトリーナやハリケーンサンディにおける復興と東日本大震 災の復興計画・政策・現状を比較しながら、広域巨大災害における 持続可能な 都市復興を進めるための計画・政策論について議論します。

■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県



<第195回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 3月21日(土・祝日)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 台南市における文化ゾーンの火災安全の現状と課題
   邵 珮君 長栄大学副教授
 台南市は台湾ではもっとも古い都市です。17世紀のオランダ統治、18世紀 の明(鄭成功時代)と清代、19~20世紀の日本植民地時代の統治を 経て、 多様な文化遺産と歴史街道が残っています。文化の特殊性と地区の発展機能にあ わせて市内では幾つの文化ゾーンに分けられていますが、古い建物と文化財は文 化ゾーンに集中しており、この古い建物等が集中した地域の火災安全をいかには かるかが重要な課題となっています。
 本講演では、台南 市の赤崁と五条港文化ゾーンの歴史ブロックを取り上げ て、コミュニティにおける火災安全の現状や 火災リスクを明らかにしながら、 簡易消防技術の応 用、及び、文化財所有者、 消防、文化財管理者、地元の住民 とのリスクコミュニケーションによって、文化 ゾーンの防火対策を検討してき たことに重点をおいて紹介します。

② イベント安全対策の具体的・実践的な指針づくり   
  明石市民夏祭り花火大会歩道橋事故を風化させるな!!
  貝辻正利 セキュリティ・アドバイザー代表
         神戸大学大学院工学研究科研究員 
 明石市民花火大会歩道橋事故の悲劇から14年を経たが、未だ強制起訴による最 高裁での裁判が継続しておりこの間の社会的・経済的損失は計り 知れない。な により、最愛の我が子や親を亡くした遺族の思いがある中、未だイベントの安全 対策を確立できないイベント業界の現状に耐えがたい 失望感が 否めない。21世 紀を迎えて、デュイスブルクLove Parade雑踏事故(2010年、犠牲者21人)、ブノ ンペン水祭り雑踏事故(2010年、犠牲者347人)、2015年を迎える上海外灘で は、カウン トダウンイベントで犠牲者36人、重軽傷者42人の雑踏事故発生して いる。わが国では事故に至ってはいないが東北六 魂祭(2011年仙台)、TOKYO HIKARIVISION(2013年東京駅前)、記念Suica販売(2014年東京駅)など危険を 回避するためにイベントを中止する事案が発生してい る。
 いずれのイベントも、過去の犠牲者を伴う雑踏事故の悲劇の教訓が活かされ ず、明石市民夏祭り花火大会の悲劇も風化していると考えられ、 2020 年オリン ピックに向けてイベント開催の機運が高まる中で雑踏事故の悲劇が繰り返されな いかと懸念している。これらの雑踏事故や危険を回避するために行事の 中止が 繰り返される要因は、イベント安全に関する具体的で実践的な指針が明確に示さ れていないことが大きな要因であると考えている。
 そこで、雑踏事故の発生メカニズムと事故要因を明らかにし、現場に即した具 体的・実践的な「イベント安全方策」を提起した。提起したイベン ト安全対策 の普及を図るために、わが国のイベント関係団体であるイベント学会・日本イベ ント産業振興協会・全国警備業協会に働き掛けた結果、 「イベン ト安全ノー ト」に取りまとめて今後の「イベント安全の指針」とすることになった。
 イベント安全対策の指針の骨格は、イベント計画策定段階では主催者・イベン ト企画者・自主警備・警察・消防機関等による「安全対策視点での 会場適性評 価」の総合検討を行うことであり、イベント実施段階では主催者を中心にイベン ト関係団体の「情報の共有と連携活動」「経験と知見に 裏打ちされた組織機能 の発揮」がなされることである。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025510859-00
本書「イベントを安心して楽しんでいただくために」(2014年7月講談社エディ トリアル発行、貝辻正利著)は、海外でも高く評価され、台湾 の2 イベント団
体が本年4月に中国語版の発行を予定するなど反響を呼んでいる。

■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県


※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 4月18日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 5月 9日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 6月20日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 7月18日(土)14時~17時 神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/


オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact

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