2012年12月3日月曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナール12月15日ご案内(1月26日、2月23日の案内含む)
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろ しくお願い申し上げます。
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神戸大学都市安全研究センターRCUSSオープンゼミナールのご案内
RCUSSオープンゼミナールは、広く社会に都市安全研究センターの活動を広く公開するとともに、関連する各分野の皆様からの報告を通じ て、安全な社会としていくための研究や実践のあり方を議論しています。大学の教職員・学生のほか、安全・安心に関心を持つ市民の方々や、コンサルタントなどの民間企業の方々、自治体の消防・建築・地域関係の職員の皆様などが参加されています。参加費は無料です。興味のある方はぜひご参加下さい。
<第167回オープンゼミナール>
■日時:2012年12月15日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室 神戸市中央区江戸町
97-1 Tel. 078-322-5740
■内容:
① 内閣府による南海トラフの巨大地震モデルについて
廣瀬 仁 神戸大学大学院理学研究科准教授
神戸大学都市安全研究センター准教授兼務
南海トラフ沿いで起こりうる巨大地震の震源モデルとそれに基づく地震動・津波・被害の新たな想定が、先般、内閣府より公表された。その震源モデルは、現時点の科学的知見に基づき検討された、発生しうる最大クラスの地震ということである。本講演では、公開されている会議資料等をもとに、震源モデルとその想定の根拠とされている知見について、関連する研究内容とともに紹介する。
② 大槌町での被災地間連携による復興まちづくり-大槌×神戸-
鵜飼 智子・郷原詩乃 神戸大学大学院工学研究科修士課程(近藤研究室)
神戸大学近藤研究室では、阪神・淡路大震災の復興に携わったまちづくりプランナー、まちづくり協議会メンバー、そして行政職員OBらと共に チームを結成し、今年4月から岩手県大槌町での復興まちづくりにかかわっている。大槌町のまちづくり団体、外部支援組織(カリタスジャパン大 槌ベース)、大槌高校などの主体と連携して、かつての被災地神戸は大槌町の復興まちづくりにどのよ
うに寄与できるのか。また、神戸の大学生だ からこそできることは何か。8か月間の活動を通して、今後の展望と課題について考える。
③ 神戸学院大学による東日本大震災の支援ボランティア
北出理奈・仙波あゆみ 神戸学院大学ボランティア活動支援室学生スタッフ
神戸学院大学では2011年3月11日の発災以降、全学的に宮城県を中心とした支援活動を展開してきた。学生活動の中心となるボランティア バスについては、2012年10月末現在で38回、609人の学生が現地に赴いている。本発表では、これまでの学生による活動実績を紹介し、 活動の課題、学生の成長、そして今後の展望について考えていきたい。
今後の予定のご案内
<第168回オープンゼミナール>
■日時:2013年1月26日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■内容:
① 災害と母子支援-助産師への聞き取りを中心に
松岡 悦子 奈良女子大学大学院人間文化研究科教授
東日本大震災後に、福島県、茨城県、宮城県で助産師をはじめとする医療職の人々と母子に聞き取りを行った。そこから見えてきたのは、災害時 において平時の問題が顕在化することであり、ジェンダー規範や現代家族の状況が増幅して現れることだった。このことは、災害をきっかけとして 日常を見直すことにつながるが、出産・育児期に関して言えば、ハイテクよりロウテク、集中化より脱集中化を見直すことにつながったと思われ る。たとえば産み場所についても病院への集中化よりも地域に産み場所があることや、出産方法についても自然に産むことの重要性が明らかになっ た。また専門家や施設に情報や能力が集中化するよりも、地域住民の中に情報や力があることが重要と思われた。
② 災害時と平時における妊産婦支援のあり方について
田間 泰子 大阪府立大学人間社会学研究科教授
本報告では、第一に東日本大震災をうけて策定された地域防災計画における妊産婦の位置づけを出来る限りまとめ、報告する。第二に、災害時の 支援が機能するためには平時の支援ネットワーク構築が肝要であるとの考えから、地域を選んで、平時の妊産婦支援の取組を紹介する。第三に、東 日本大震災における妊産婦の状況と支援のケーススタディを紹介し、災害による変化を報告する。
③ 歴史の継承と東日本大震災
長 志珠絵 神戸大学大学院国際文化学研究科教授
東日本大震災のキーワードとしての「津波」は「tunami」という普遍的な用語を持つ。あるいは三陸地域は近代以降に限ってみても、津波 多発地帯として知られている。ただし学術用語としての「tunami」の登場は昭和期とされるうえ、震災イメージとその対策は主に大都市の直 下型地震に向けられてきた。一方で日本の近現代史は災害史の時代であり、地域の記憶や人びとの生にその受難の歴史を刻んできたが、深刻な災害 からどのように個々の人びとが身を守るのか、被害地域をこえ、社会全体に共有されるしくみが整えられてきたわけではない。過去の災害経験がど のように語られ、記録として残されてきたのか、そしてそのことが次世代社会とどのような関係を結ぶのか、近代の災害史に関する歴史研究を通 じ、議論提供の場としたい。
<第169回オープンゼミナール>
■日時:2013年2月23日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■内容:
① 台湾の多文化と災害復興
陳來幸 兵庫県立大学経済学部教授
台湾は様々な民族集団が存在する複合的な移民社会である。1999年に中部地域で発生した921地震では、福建南部を出身地とする主流の台 湾漢民族のほか、異なる言語体系をもつ客家と山間部の先住民族にも被害が集中した。そして、近年急増している外国人花嫁たちの多くも被害に あった。2009年の集中豪雨が引き起こした88水害では南部高雄市に流れ込む河川の上流で土石流と深層崩壊が起こり、平埔族の小林村を中心 に大きな犠牲者が出た。そして、「危険」を理由に生活の場から引き離された先住民族は多くの問題に直面している。被害と災害復興は社会の矛盾 を浮き彫りにするといわれる。社会的弱者としてのこれらエスニックコミュニティの生活再建の方法に関し、どのような施策が考案され、いかなる 世論が形成されたのかについて考えたい。
② 台湾における住宅復興の課題―921震災と88水害の復興に関連して
垂水英司 兵庫県建築士会顧問(元神戸市住宅局長)
921震災の住宅復興では、現金支給や低利融資などの自力再建支援に重きがおかれ、早期に対策が打ち出されたが、自力再建能力のない人に 対する公的住宅の供給は遅れ、この点では実効性ある施策にならなかった。一方、88水害では、政府と大きな慈善組織などの協働による復興住宅 の建設が早期に実行に移された。しかし、これは被災地(特に原住民集落)と復興団地が離れるなど、さまざまな問題を惹起することになった。台 湾の事例を踏まえ、日本の問題とも関連させて住宅復興のあり方を考える。
③ 広域巨大災害における住宅復興の課題
-米国ハリケーンカトリーナ災害と東日本大震災-
近藤民代 神戸大学大学院工学研究科准教授
住宅復興には多様な被災者に対する、多様な選択を可能にする住宅再建支援の仕組みが必要である。阪神・淡路大震災では、主に高齢者、低所得 者、借家層を対象とした災害復興公営住宅が主な住宅再建支援の柱であったが、東日本大震災で失われたストックはそのような方法のみでは再生で きない。被災者の住む力を生かし、地域がまとまって住宅復興を進めていく方法が求められている。災害前の地域生活空間を継承しながら、より安 全な居住環境をどのように再生していけばよいのか。米国ハリケーンカトリーナ災害と東日本大震災の被災地を事例として考える。
※3月以降は下記の日程でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2013年3月16日(土)
●2013年4月20日(土)
●2013年5月18日(土)
●2013年6月15日(土)
●2013年7月20日(土)
問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp
2012年11月7日水曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナール11月17日・12月15日ご案内
皆様 from 神戸大学都市安全研究センター 北後明彦
都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。
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神戸大学都市安全研究センターRCUSSオープンゼミナールのご案内
RCUSSオープンゼミナールは、広く社会に都市安全研究センターの活動を広く公開するとともに、関連する各分野の皆様からの報告を通じて、安全な社会としていくための研究や実践のあり方を議論しています。安全・安心に関心を持つ市民の方々や、コンサルタントなどの民間企業の方々、自治体の都市・建築・消防関係の職員の皆様などが参加されています。参加費は無料です。興味のある方はぜひご参加下さい。
<第166回オープンゼミナール>
■日時:2012年11月17日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-333-0119
■内容:
①チベットその他最近の中国における復興事例
顧林生 四川大学・香港理工大学災害復興管理学院教授
神戸大学都市安全研究センター客員教授
2010年4月14日7時49分に青海省玉樹地域でM7.1地震が発生し、死者2,698人、行方不明270人の大規模災害となった。被災面積は35,862平方キロにわたり、被災人口は246,842人であった。平均海抜が4,000m以上あるチベット高原では酸素不足の悪条件もあり、復興できる工事期間がわずか年間5ヶ月しかない。しかも、この高原ではセメントや鉄鋼、木材を製造できないので、これらの建設資材は、はるばる800km離れた西寧市から運ばれている。このような厳しい条件の中での四川大地震とは異なる復興方式がとられたが、本報告では現地調査写真により紹介する。そして、主にラサ市を対象としたチベットの地震災害、気象災害などへの防災対策を紹介する。
②国際防災協力の現状と課題
名執潔 アジア防災センター所長
神戸大学都市安全研究センター客員教授
アジアにおける災害の現状とアジア防災センターの概要とともに、国際防災分野における最近の話題である「防災の主流化」とその可能性について論じる。
③APECにおける民間セクターの事業継続の取組み
塩見有美 アジア防災センター研究員
昨年の東日本大震災及びタイの大洪水が世界的規模で生産活動に混乱をもたらしたことに鑑み、各国で民間セクターの事業継続の取組に関心が集まっている。今回、APEC地域における事業継続の取組の現況を紹介する。
<第167回オープンゼミナール>
■日時:2012年12月15日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-333-0119
■内容:
①内閣府による南海トラフの巨大地震モデルについて
廣瀬仁 神戸大学大学院理学研究科准教授
神戸大学都市安全研究センター准教授兼務
南海トラフ沿いで起こりうる巨大地震の震源モデルとそれに基づく地震動・津波・被害の新たな想定が、先般、内閣府より公表された。その震源モデルは、現時点の科学的知見に基づき検討された、発生しうる最大クラスの地震ということである。本講演では、公開されている会議資料等をもとに、震源モデルとその想定の根拠とされている知見について、関連する研究内容とともに紹介する。
②大槌町での被災地間連携による復興まちづくり-大槌×神戸-
鵜飼智子・郷原詩乃 神戸大学大学院工学研究科修士課程(近藤研究室)
神戸大学近藤研究室では、阪神・淡路大震災の復興に携わったまちづくりプランナー、まちづくり協議会メンバー、そして行政職員OBらと共にチームを結成し、今年4月から岩手県大槌町での復興まちづくりにかかわっている。大槌町のまちづくり団体、外部支援組織(カリタスジャパン大槌ベース)、大槌高校などの主体と連携して、かつての被災地神戸は大槌町の復興まちづくりにどのように寄与できるのか。また、神戸の大学生だからこそできることは何か。8か月間の活動を通して、今後の展望と課題について考える。
③神戸学院大学による東日本大震災の支援ボランティア
北出理奈・仙波あゆみ 神戸学院大学ボランティア活動支援室学生スタッフ
神戸学院大学では2011年3月11日の発災以降、全学的に宮城県を中心とした支援活動を展開してきた。学生活動の中心となるボランティアバスについては、2012年10月末現在で38回、609人の学生が現地に赴いている。本発表では、これまでの学生による活動実績を紹介し、活動の課題、学生の成長、そして今後の展望について考えていきたい。
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その後の日程※1月以降は下記の日程でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2013年1月26日(土)
●2013年2月23日(土)
●2013年3月16日(土)
問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL:078-803-6437(事務室 山崎)
FAX:078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
2012年10月11日木曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナール10月13日・14日・関連催事ご案内
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろ しくお願い申し上げます。
(その他、関連する催しをいくつかご紹介していますので、最後まで
ご覧いただければ幸いです。)
<第164回オープンゼミナール>
■日時:2012年10月13日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel. 078-322-5740(消防)
■内容:
①気仙沼市における震災対応とその検証について
秋元康男 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 研究員
平成23年3月11に発生した東日本大震災は、東北の沿岸地域を中心に未曾有の被害をもたらしました。
東北の各自治体では、発災直後は、情報通信の遮断やライフラインの寸断等により、困難な災害対応を余儀なくされましたが、全国からの多くの 支援も得ながら、応急・復旧に取り組みました。
今回のセミナーでは、被災の大きかった市町村の中から、宮城県気仙沼市を取り上げ、一連の災害対応の実態から、課題や教訓を整理・報告する とともに、今後、気仙沼市あるいは同様の大規模災害が生じると想定されている地域において、災害対応力強化に向けた取り組みを検討する際の参 考となる視点などをお話します。
②感染症を捉え直す。21世紀のパラダイムシフト
岩田健太郎 神戸大学都市安全研究センター 教授
世界三大感染症というものがあります。みなさんは、なにかごぞんじですか?
これは、結核、マラリア、エイズです。それぞれ毎年世界で100万人以上の命を奪ってきた恐ろしい感染症です。WHO、つまり世界保健機関 や、ゲイツ財団などはこれら3つの感染症対策に必死に取り組んできました。そのかいあって、例えばマラリアの死者数は近年激減しており、対策 の効果がでてきています。
ところが、この三大感染症以外にも毎年100万人以上の規模で人の命を奪っている感染症が存在することが分かって来ました。それはいったいなんでしょう。
それは、呼吸器感染症と下痢原性感染症です。簡単に言えば、肺炎と胃腸炎です。
肺炎と胃腸炎なんてよくある病気、もう簡単に治せるものだと思っていませんか?残念ながら、途上国を中心に、そして小さな子供を中心に、た くさんの命が肺炎と胃腸炎で奪われています。
さて、古典的な三大感染症、結核、マラリア、エイズと、肺炎・胃腸炎との違いは何でしょうか。
それは、微生物と感染症の1対1関係です。前者は結核菌、マラリア原虫、HIVが原因です。病気と微生物が1対1関係にあり、結核菌=結核 とほとんど同義に扱っても問題にないような錯覚すら覚えます。
ところが、肺炎や胃腸炎の原因微生物は千差万別。抗生物質が効くものから効かないものまでたくさんあります。いや、それどころか、そもそも 感染症が原因でない肺炎や胃腸炎すらあるのです。もちろん、こういうときは抗生物質は効きません。
微生物と相応する感染症の1対1関係がだんだん崩れています。かつてのように、微生物学者が微生物を研究することが、直接感染症対策、感染 症治療に結びつきにくい時代です。では、我々は21世紀の感染症にどう対峙したらよいのでしょうか。それが今回のお話の主題になります。
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<第165回オープンゼミナール>
(&ひょうご防災リーダーOB公開講座)
主催:神戸大学都市安全研究センター・兵庫県広域防災センター
■日時:2012年10月14日(日) 13:00~17:00
■場所:神戸大学 百年記念館(神大会館) 六甲ホール
神戸市灘区六甲台町1-1
・徒歩:阪急「六甲」駅から約15~20分
・バス:阪神「御影」駅、JR「六甲道」駅、阪急「六甲」駅から
神戸市バス36系統「鶴甲団地行き」乗車
「神大文理農学部前」下車 海側へ徒歩約5分
*(ご注意:月1回の土曜日の定期開催とは異なる会場です。)*
■プログラム内容:
① 東日本大震災を踏まえた災害情報、災害報道のあり方
山崎 登 NHK解説委員
② 東日本大震災の経験を踏まえた津波への避難対応
北後明彦 神戸大学都市安全研究センター教授
③ 東日本大震災からの復興の状況について
~南三陸町の現状と今後の展望について~
畑 文隆 南三陸町復興事業推進課技術参事兼課長補佐
■申込方法:兵庫県広域防災セン ターのホームページ
(http://www.fire-ac-hyogo.jp/bosaileader.html)
からダウンロードした「講座参加申込書」により郵送、
FAXまたは電子メールで受け付けます。
●定員:300名(先着順)
●申込先:〒673-0516 三 木市志染町御坂1-19
兵庫県広域防災センター 防災教育担当 「公開講座担当」
●電話:0794-87-2920 FAX:0794-87-2925
●電子メール: koikibosai@pref.hyogo.lg.jp
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<シンポジウム>
東日本大震災の復興予算と被災地
主催:神戸大学復興支援プラットフォーム
■日時:2012年10月25日(木)18時~20時30分
■場所:神戸大学アカデミア館5階501号室
■内容:
① 東日本大震災 復興予算の検証
神戸大学名誉教授 塩崎賢明
② 被災者に届かぬ復興予算―高台移転に関するいくつかのケース
神戸大学国際協力研究科教授 金子由芳
③復興予算に見る被災者主権
弁護士法人芦屋西宮市民法律事務所 弁護士 津久井進
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<第166回オープンゼミナール>
■日時:2012年11月17日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel. 078-322-5740(消防)
■内容:
①青海(玉樹)地震の復興事例とチベット地域の防災対策
顧林生 四川大学・香港理工大学災害復興管理学院教授
神戸大学都市安全研究センター客員教授
2010年4月14日7時49分に青海省玉樹地域でM7.1地震が発生し、死者2,698人、行方不明270人の大規模災害となった。被災面積は35,862平方キロにわたり、被災人口は246,842人であった。平均海抜が4,000m以上あるチベット高原では酸素不足の悪条件もあり、復興できる工事期間がわずか年間5ヶ月しかない。しかも、この高原ではセメントや鉄鋼、木材を製造できないので、これらの建設資材は、はるばる800km離れた西寧市から運ばれている。このような厳しい条件の中での四川大地震とは異なる復興方式がとられたが、本報告では現地調査写真により紹介する。そして、主にラサ市を対象としたチベットの地震災害、気象災害などへの防災対策を紹介する。
②国際防災協力の現状と課題
名執潔 アジア防災センター所長
神戸大学都市安全研究センター客員教授
アジアにおける災害の現状とアジア防災センターの概要とともに、国際防災分
野における最近の話題である「防災の主流化」とその可能性につい て論じる。
③APECにおける民間セクターの事業継続の取組み
塩見有美 アジア防災センター研究員
昨年の東日本大震災及びタイの大洪水が世界的規模で生産活動に混乱をもたらしたことに鑑み、各国で民間セクターの事業継続の取組に関心が集 まっている。今回、APEC地域における事業継続の取組の現況を紹介する。
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その後の日程
※12月以降は下記の日程でオープンゼミナールを開催する予定です。
●12月15日(土)
●2013年1月26日(土)
●2013年2月23日(土)
●2013年3月16日(土))
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp
問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
2012年9月29日土曜日
神戸市長田区の幼稚園で津波避難訓練
神戸市長田区の幼稚園で、園児の津波からの避難訓練が9月25日に行われ、当研究室ではその状況についてビデオカメラなどを用いて記録しました。写真は、そのあとで近くの鉄人28号前での撮影メンバーの記念撮影です。
長田区の鉄人28号前で、2012年9月25日
2012年9月10日月曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナール2012年9月15日(土)のご案内
都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろ しくお願い申し上げます。
【神戸大学 RCUSSオープンゼミナールHP】http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
<第163回>
■日時:2012年9月15日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel. 078-333-0119(消防)
<プログラム>
■内容:
①要援護者の避難支援体制の実態と課題
-佐用町豪雨災害及び東日本大震災時の民生委員の活動調査より-
竹葉勝重 神戸大学大学院工学研究科博士課程後期課程
エス・ティー・アート 代表
災害時における要援護者の避難支援について、実態と課題を整理し、今後の要 援護者支援計画の方策を探る一連の研究の内、民生委員の活動を取り上 げた調 査・研究を紹介する。
要援護者の避難支援対応について、民生委員を取上げたのは、地域での要援護 者の避難支援活動は、自主防災組織が中心となって行われる例が多くあ るが、 自主防災組織では、要援護者が何処に、どの様にいるかわからないという対象者 の情報不足がある。その一方で、日頃から高齢者の見守り活動な どをして、情 報を持っている民生委員がいる。
こういう地域の関係の中で、災害時、情報を持っている民生委員がパワー不足 という状況の中で何をしたのかということを、民生委員の側から見てい けば、 地域の連携の姿や地域支援のあり方というものを考えていくうえで、重要な知見 が得られるであろうというのが研究のねらいである。
そこで、平成21年8月に兵庫県佐用町でおきた台風9号水害における要援護者対 応に関して、民生委員を対象にアンケート調査・インタビュー調査 を行い、水 害時における民生委員の要援護者への対応を調査・分析した。水害時、避難勧告 の遅れにより地域での混乱が見られ、地域の状況に応じて民 生委員各自で判断 し行動しなければならない状況であったことから、民生委員と地域住民が一体と なって要援護者を避難支援するため、①地域住民と一 体となった支援体制づく り、②的確な情報伝達システムと適切な行動マニュアルづくり、③民生委員の心の ケア等を進めていく必要があることが明らか となった。
また、東日本大震災における津波等で大きな被害を受けた石巻市において、災 害時要援護者の避難支援の役割を担っていた民生委員を対象にアンケー ト調 査・グループインタビュー調査を行い、被災した要援護者に対する支援の実態に ついて把握した。災害時に民生委員が、要援護者の避難支援をどの ように行 なったかを調査・分析することによって、今後の避難支援計画づくりの課題を整 理し、①柔軟に対応する避難支援計画づくり、②要援護者の身 体的特徴に配慮し た支援計画づくり、③支援者の安全の確保等を進めていく必要があることが明ら かとなった。
②自治体における災害対応の「失敗の本質」
-過去の災害事例からの課題と教訓-
紅谷昇平 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 研究主幹
東日本大震災では、想定を上回る津波等によって職員の被災や庁舎・設備の 復旧、通信手段・災害対応要員の確保などについて、多くの自治体が災 害対応 に課題を抱えることになりました。また被害の広域化により、政府や自治体間の 応援、民間からの物資供給等にも支障が発生しました。
これらは「想定外」が原因の一つとは言え、阪神・淡路大震災後のこれまでの 災害と同じ失敗が繰り返されています。その理由の一つとしては、現在 の自治 体の地域防災計画や災害対応体制に本質的な課題が存在し、多くの自治体でその ことへの対処がなされていないことが挙げられます。
そこで今回のセミナーでは、過去の災害における自治体の災害対応を振り返り ながら、自治体の災害対応に潜む本質的な問題点について考え、今後の 災害に 向けて、「業務継続体制」、「資源管理」、「災害対策本部体制」、「首長の リーダーシップ」などのあり方についてお話しいたします。
今後の予定のご案内
<第164回>
■日時:2012年10月13日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel. 078-333-0119(消防)
<プログラム>
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■内容:
① 気仙沼市における震災対応とその検証について
秋元康男 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 研究員
平成23年3月11に発生した東日本大震災は、東北の沿岸地域を中心に未曾有の 被害をもたらしました。
東北の各自治体では、発災直後は、情報通信の遮断やライフラインの寸断等に より、困難な災害対応を余儀なくされましたが、全国からの多くの 支援も得な がら、応急・復旧に取り組みました。
今回のセミナーでは、被災の大きかった市町村の中から、宮城県気仙沼市を取 り上げ、一連の災害対応の実態から、課題や教訓を整理・報告する とともに、 今後、気仙沼市あるいは同様の大規模災害が生じると想定されている地域におい て、災害対応力強化に向けた取り組みを検討する際の参 考となる視点などをお 話します。
② 感染症を捉え直す。21世紀のパラダイムシフト
岩田健太郎 神戸大学都市安全研究センター 教授
世界三大感染症というものがあります。みなさんは、なにかごぞんじですか?
これは、結核、マラリア、エイズです。それぞれ毎年世界で100万人以上の 命を奪ってきた恐ろしい感染症です。WHO、つまり世界保健機関 や、ゲイツ財団 などはこれら3つの感染症対策に必死に取り組んできました。そのかいあって、 例えばマラリアの死者数は近年激減しており、対策 の効果がでてきています。
ところが、この三大感染症以外にも毎年100万人以上の規模で人の命を奪っ ている感染症が存在することが分かって来ました。それはいったい なんでしょう。
それは、呼吸器感染症と下痢原性感染症です。簡単に言えば、肺炎と胃腸炎です。
肺炎と胃腸炎なんてよくある病気、もう簡単に治せるものだと思っていません か?残念ながら、途上国を中心に、そして小さな子供を中心に、た くさんの命 が肺炎と胃腸炎で奪われています。
さて、古典的な三大感染症、結核、マラリア、エイズと、肺炎・胃腸炎との違 いは何でしょうか。
それは、微生物と感染症の1対1関係です。前者は結核菌、マラリア原虫、 HIVが原因です。病気と微生物が1対1関係にあり、結核菌=結核 とほとんど同 義に扱っても問題にないような錯覚すら覚えます。
ところが、肺炎や胃腸炎の原因微生物は千差万別。抗生物質が効くものから効 かないものまでたくさんあります。いや、それどころか、そもそも 感染症が原 因でない肺炎や胃腸炎すらあるのです。もちろん、こういうときは抗生物質は効 きません。
微生物と相応する感染症の1対1関係がだんだん崩れています。かつてのよう に、微生物学者が微生物を研究することが、直接感染症対策、感染 症治療に結 びつきにくい時代です。では、我々は21世紀の感染症にどう対峙したらよいの でしょうか。それが今回のお話の主題になります。
その後の日程
※11月以降は下記の日程でオープンゼミナールを開催する予定です。
●11月17日(土)
●12月15日(土)
●2013年1月26日(土)
●2013年2月23日(土)
●2013年3月16日(土))
ご参加よろ しくお願い申し上げます。
【神戸大学 RCUSSオープンゼミナールHP】http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
<第163回>
■日時:2012年9月15日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel. 078-333-0119(消防)
<プログラム>
■内容:
①要援護者の避難支援体制の実態と課題
-佐用町豪雨災害及び東日本大震災時の民生委員の活動調査より-
竹葉勝重 神戸大学大学院工学研究科博士課程後期課程
エス・ティー・アート 代表
災害時における要援護者の避難支援について、実態と課題を整理し、今後の要 援護者支援計画の方策を探る一連の研究の内、民生委員の活動を取り上 げた調 査・研究を紹介する。
要援護者の避難支援対応について、民生委員を取上げたのは、地域での要援護 者の避難支援活動は、自主防災組織が中心となって行われる例が多くあ るが、 自主防災組織では、要援護者が何処に、どの様にいるかわからないという対象者 の情報不足がある。その一方で、日頃から高齢者の見守り活動な どをして、情 報を持っている民生委員がいる。
こういう地域の関係の中で、災害時、情報を持っている民生委員がパワー不足 という状況の中で何をしたのかということを、民生委員の側から見てい けば、 地域の連携の姿や地域支援のあり方というものを考えていくうえで、重要な知見 が得られるであろうというのが研究のねらいである。
そこで、平成21年8月に兵庫県佐用町でおきた台風9号水害における要援護者対 応に関して、民生委員を対象にアンケート調査・インタビュー調査 を行い、水 害時における民生委員の要援護者への対応を調査・分析した。水害時、避難勧告 の遅れにより地域での混乱が見られ、地域の状況に応じて民 生委員各自で判断 し行動しなければならない状況であったことから、民生委員と地域住民が一体と なって要援護者を避難支援するため、①地域住民と一 体となった支援体制づく り、②的確な情報伝達システムと適切な行動マニュアルづくり、③民生委員の心の ケア等を進めていく必要があることが明らか となった。
また、東日本大震災における津波等で大きな被害を受けた石巻市において、災 害時要援護者の避難支援の役割を担っていた民生委員を対象にアンケー ト調 査・グループインタビュー調査を行い、被災した要援護者に対する支援の実態に ついて把握した。災害時に民生委員が、要援護者の避難支援をどの ように行 なったかを調査・分析することによって、今後の避難支援計画づくりの課題を整 理し、①柔軟に対応する避難支援計画づくり、②要援護者の身 体的特徴に配慮し た支援計画づくり、③支援者の安全の確保等を進めていく必要があることが明ら かとなった。
②自治体における災害対応の「失敗の本質」
-過去の災害事例からの課題と教訓-
紅谷昇平 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 研究主幹
東日本大震災では、想定を上回る津波等によって職員の被災や庁舎・設備の 復旧、通信手段・災害対応要員の確保などについて、多くの自治体が災 害対応 に課題を抱えることになりました。また被害の広域化により、政府や自治体間の 応援、民間からの物資供給等にも支障が発生しました。
これらは「想定外」が原因の一つとは言え、阪神・淡路大震災後のこれまでの 災害と同じ失敗が繰り返されています。その理由の一つとしては、現在 の自治 体の地域防災計画や災害対応体制に本質的な課題が存在し、多くの自治体でその ことへの対処がなされていないことが挙げられます。
そこで今回のセミナーでは、過去の災害における自治体の災害対応を振り返り ながら、自治体の災害対応に潜む本質的な問題点について考え、今後の 災害に 向けて、「業務継続体制」、「資源管理」、「災害対策本部体制」、「首長の リーダーシップ」などのあり方についてお話しいたします。
今後の予定のご案内
<第164回>
■日時:2012年10月13日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel. 078-333-0119(消防)
<プログラム>
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■内容:
① 気仙沼市における震災対応とその検証について
秋元康男 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 研究員
平成23年3月11に発生した東日本大震災は、東北の沿岸地域を中心に未曾有の 被害をもたらしました。
東北の各自治体では、発災直後は、情報通信の遮断やライフラインの寸断等に より、困難な災害対応を余儀なくされましたが、全国からの多くの 支援も得な がら、応急・復旧に取り組みました。
今回のセミナーでは、被災の大きかった市町村の中から、宮城県気仙沼市を取 り上げ、一連の災害対応の実態から、課題や教訓を整理・報告する とともに、 今後、気仙沼市あるいは同様の大規模災害が生じると想定されている地域におい て、災害対応力強化に向けた取り組みを検討する際の参 考となる視点などをお 話します。
② 感染症を捉え直す。21世紀のパラダイムシフト
岩田健太郎 神戸大学都市安全研究センター 教授
世界三大感染症というものがあります。みなさんは、なにかごぞんじですか?
これは、結核、マラリア、エイズです。それぞれ毎年世界で100万人以上の 命を奪ってきた恐ろしい感染症です。WHO、つまり世界保健機関 や、ゲイツ財団 などはこれら3つの感染症対策に必死に取り組んできました。そのかいあって、 例えばマラリアの死者数は近年激減しており、対策 の効果がでてきています。
ところが、この三大感染症以外にも毎年100万人以上の規模で人の命を奪っ ている感染症が存在することが分かって来ました。それはいったい なんでしょう。
それは、呼吸器感染症と下痢原性感染症です。簡単に言えば、肺炎と胃腸炎です。
肺炎と胃腸炎なんてよくある病気、もう簡単に治せるものだと思っていません か?残念ながら、途上国を中心に、そして小さな子供を中心に、た くさんの命 が肺炎と胃腸炎で奪われています。
さて、古典的な三大感染症、結核、マラリア、エイズと、肺炎・胃腸炎との違 いは何でしょうか。
それは、微生物と感染症の1対1関係です。前者は結核菌、マラリア原虫、 HIVが原因です。病気と微生物が1対1関係にあり、結核菌=結核 とほとんど同 義に扱っても問題にないような錯覚すら覚えます。
ところが、肺炎や胃腸炎の原因微生物は千差万別。抗生物質が効くものから効 かないものまでたくさんあります。いや、それどころか、そもそも 感染症が原 因でない肺炎や胃腸炎すらあるのです。もちろん、こういうときは抗生物質は効 きません。
微生物と相応する感染症の1対1関係がだんだん崩れています。かつてのよう に、微生物学者が微生物を研究することが、直接感染症対策、感染 症治療に結 びつきにくい時代です。では、我々は21世紀の感染症にどう対峙したらよいの でしょうか。それが今回のお話の主題になります。
その後の日程
※11月以降は下記の日程でオープンゼミナールを開催する予定です。
●11月17日(土)
●12月15日(土)
●2013年1月26日(土)
●2013年2月23日(土)
●2013年3月16日(土))
2012年3月20日火曜日
#ウェブクリップ「70歳の元警察官が雑踏警備で博士号 神戸大院、きっかけは明石花火大会事故」
貝辻さんの博士論文・研究活動が産経新聞で紹介されました。
貝辻さんは今年3月、当研究室にて博士号を取得しました。
論文のテーマは「大規模イベントでの事故防止」です。
貝辻さんは今年3月、当研究室にて博士号を取得しました。
論文のテーマは「大規模イベントでの事故防止」です。
2012.3.20 MSN産経ニュース