2016年6月10日金曜日

神戸大学RCUSSオープンゼミナールのお知らせ(6月18日(土)、及び、7月以降)

皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦

神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。

<第210回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2016年6月18日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
      http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/access.html
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県
■プログラム

① 2015年ネパール地震後の住宅再建支援と安全性向上の取組
 荒木裕子 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター主任研究員
 
 仙台国連防災世界会議後初の大規模地震災害となったネパール・ゴルカ地震 後、ネパール政府はBuild Back Better「よりよい復興」を掲げ住宅の耐震化を 進めようとしています。行政による住宅再建、並びに安全性向上の取組とNPOの 役割、実際の住民の住宅 再建に向けた状況を報告します。


② 2016年熊本地震の地震動・地盤震動と住宅被害
 長尾 毅 神戸大学都市安全研究センター教授

 2016年熊本地震は,益城町で震度7を2回観測するなど,各地を厳しい揺れが 襲った.本講演では,熊本地震による地震動は兵庫県南部地震 などと比較する とどのような特徴があったのかを整理し,地盤条件による地震動の増幅特性の違 いが住宅被害の程度の差にどのような影響を及ぼし たのかを考察する.さら に,今後の大地震による住宅被害を防ぐために,どのようなことを考慮していく 必要があるのかについて述べる.


③ 2016年熊本地震にともなって発生した火災に関する調査報告
 北後明彦 神戸大学都市安全研究センター教授

 熊本地震後に発生した火災は、合計で16件報告されている。そのうち、2016年 4月14日の前震後に5件、4月16日の本震後11件の火 災が、推定震度5弱以上(気 象庁発表)の地域を中心に発生した。本報告では、現地調査でのヒアリング結果 を中心に、各事例で火災となった経過 や対応状況について見ていき、今後の教 訓について考えます。



7月以降のオープンゼミナールのご案内

<第211回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2016年7月16日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
      http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/access.html
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県
■プログラム
① 極端水害に備えるために-洪水シミュレーションの活用事例-
 小林健一郎 神戸大学都市安全研究センター准教授

 本研究ではさまざまな洪水シミュレーションについて紹介する。京コンピュー タを使った計算事例から、淀川流域や都賀川流域での最悪台風によ る洪水予 測、南海トラフを想定した沿岸域のシミュレーションや、その際の避難行動につ いて検討した事例などを示す。これらの計算手法は、地域 における洪水対策の 検討に役立てることを目的に開発している。


② 避難計画問題のための数理的技術
 瀧澤重志 大阪市立大学工学研究科准教授

 防災分野でのICTの高度な利活用を図るため,特に避難計画問題に対する数理 的な基盤技術の開発や計算を行っている.それらの中から,梅田 地下街の垂直 避難シミュレーション,最速フローモデルによる津波浸水域からの最速避難,避 難場所の地域割りあてパタンの全列挙手法等について 紹介する.
<参考>
https://joras.csis.u-tokyo.ac.jp/annual_report/downloadFile/id/47



<第212回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2016年8月20日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
      http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/access.html
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県
■プログラム
① 未定

② 河川監視カメラやドローンを利用した洪水流計測の新展開
 藤田一郎 神戸大学大学院工学研究科市民工学専攻教授

 昨年度の鬼怒川破堤氾濫に例を見るまでもなく,我が国の河川災害は毎年のよ うに発生している.このような河川災害に対する計画を策定するた めには,正 確な河川流量の取得が降雨量の把握とともに重要であるが,降雨分布の計測が 様々なレーダー技術の発展に伴って高精度化してきたのに 対し,流量の計測は 未だに浮子観測というアナログ的手法で行われているのが現状である.これに対 し,河川沿いに多数設置してある河川カメラや ドローンで撮影された河川映像 を用い,画像解析によって河川表面流速分布を求めた上で間接的に流量推定を行 う手法を長年,研究してきた内容に ついて紹介する.


オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL:078-803-6440(担当 熊崎、北後)
TEL: 078-803-6437(センター事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact

今後の予定のご案内

※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2016年9月17日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年10月15日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年11月19日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年12月17日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2017年1月21日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2017年2月18日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2017年3月18日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター