2012年11月7日水曜日

神戸大学RCUSSオープンゼミナール11月17日・12月15日ご案内


皆様 from 神戸大学都市安全研究センター 北後明彦

都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。

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神戸大学都市安全研究センターRCUSSオープンゼミナールのご案内

 RCUSSオープンゼミナールは、広く社会に都市安全研究センターの活動を広く公開するとともに、関連する各分野の皆様からの報告を通じて、安全な社会としていくための研究や実践のあり方を議論しています。安全・安心に関心を持つ市民の方々や、コンサルタントなどの民間企業の方々、自治体の都市・建築・消防関係の職員の皆様などが参加されています。参加費は無料です。興味のある方はぜひご参加下さい。


<第166回オープンゼミナール>
■日時:2012年11月17日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-333-0119
■内容:

①チベットその他最近の中国における復興事例

  顧林生 四川大学・香港理工大学災害復興管理学院教授
        神戸大学都市安全研究センター客員教授

 2010年4月14日7時49分に青海省玉樹地域でM7.1地震が発生し、死者2,698人、行方不明270人の大規模災害となった。被災面積は35,862平方キロにわたり、被災人口は246,842人であった。平均海抜が4,000m以上あるチベット高原では酸素不足の悪条件もあり、復興できる工事期間がわずか年間5ヶ月しかない。しかも、この高原ではセメントや鉄鋼、木材を製造できないので、これらの建設資材は、はるばる800km離れた西寧市から運ばれている。このような厳しい条件の中での四川大地震とは異なる復興方式がとられたが、本報告では現地調査写真により紹介する。そして、主にラサ市を対象としたチベットの地震災害、気象災害などへの防災対策を紹介する。

②国際防災協力の現状と課題

  名執潔 アジア防災センター所長
        神戸大学都市安全研究センター客員教授

 アジアにおける災害の現状とアジア防災センターの概要とともに、国際防災分野における最近の話題である「防災の主流化」とその可能性について論じる。

③APECにおける民間セクターの事業継続の取組み

  塩見有美 アジア防災センター研究員

 昨年の東日本大震災及びタイの大洪水が世界的規模で生産活動に混乱をもたらしたことに鑑み、各国で民間セクターの事業継続の取組に関心が集まっている。今回、APEC地域における事業継続の取組の現況を紹介する。


<第167回オープンゼミナール>
■日時:2012年12月15日(土)14:00~17:00
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-333-0119
■内容:

①内閣府による南海トラフの巨大地震モデルについて

  廣瀬仁 神戸大学大学院理学研究科准教授
        神戸大学都市安全研究センター准教授兼務

 南海トラフ沿いで起こりうる巨大地震の震源モデルとそれに基づく地震動・津波・被害の新たな想定が、先般、内閣府より公表された。その震源モデルは、現時点の科学的知見に基づき検討された、発生しうる最大クラスの地震ということである。本講演では、公開されている会議資料等をもとに、震源モデルとその想定の根拠とされている知見について、関連する研究内容とともに紹介する。

②大槌町での被災地間連携による復興まちづくり-大槌×神戸-

  鵜飼智子・郷原詩乃 神戸大学大学院工学研究科修士課程(近藤研究室)

 神戸大学近藤研究室では、阪神・淡路大震災の復興に携わったまちづくりプランナー、まちづくり協議会メンバー、そして行政職員OBらと共にチームを結成し、今年4月から岩手県大槌町での復興まちづくりにかかわっている。大槌町のまちづくり団体、外部支援組織(カリタスジャパン大槌ベース)、大槌高校などの主体と連携して、かつての被災地神戸は大槌町の復興まちづくりにどのように寄与できるのか。また、神戸の大学生だからこそできることは何か。8か月間の活動を通して、今後の展望と課題について考える。

③神戸学院大学による東日本大震災の支援ボランティア

  北出理奈・仙波あゆみ 神戸学院大学ボランティア活動支援室学生スタッフ

 神戸学院大学では2011年3月11日の発災以降、全学的に宮城県を中心とした支援活動を展開してきた。学生活動の中心となるボランティアバスについては、2012年10月末現在で38回、609人の学生が現地に赴いている。本発表では、これまでの学生による活動実績を紹介し、活動の課題、学生の成長、そして今後の展望について考えていきたい。

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その後の日程※1月以降は下記の日程でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2013年1月26日(土)
●2013年2月23日(土)
●2013年3月16日(土)

問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL:078-803-6437(事務室 山崎)
FAX:078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/