皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。
(先日のオープンゼミナールで水筒の忘れ物がありました。)
<第204回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年12月19日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 「スロー地震」から探る巨大地震の姿
廣瀬 仁 神戸大学都市安全研究センター准教授
近年の地震・測地観測網の整備によって、それまで知られていなかった種々の 「スロー
地震」が、西日本を中心に見出されてきています。それら の多くは南海トラフ 沿いの巨
大地震震源域と隣接する場所で発生しており、巨大地震発生とも深くかかわって いると考
えられます。そのため、「ス ロー地震」について研究することで、巨大地震 像・発生メ
カニズムについても理解が深まることが期待されます。本講演では、地震とはど のような
自然現象なのか、という基礎的な事項から、「スロー地震」と巨大地震との関係 性という
最新の研究内容についてお話ししたいと思います。
② 最近の地域やイベントにおける危険物関連事故の発生について
鶴田 俊 秋田県立大学システム科学技術学部機械知能システム学科教授
日本経済の成長と共に充実した社会インフラは、老朽化の時期を迎えています。 日本の
人口構成も少子高齢化が進行し、効率的な生産活動による 経済活性化は、困難 になって
います。これからは、地域の特徴を生かし、文化的にも経済的にも新興国を引き 付けるこ
とが、日本にとって必要と なっています。観光資源としてテーマパーク、伝統 的な花火
大会等が注目されています。ところが、仮設の設備を用いたイベントで多くの死 傷者の
発生する事故が、日本国内を含め数多く報道されています。日本の社会が安全で ないと新
興国にとって魅力的な国とはなりません。日頃、当然のよ うに享受している社 会の安全
をどの様に計量し、目標設定し、対策を講ずるかについて考えてみたい。
1月以降のオープンゼミナールのご案内
<第205回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2016年1月23日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 地震時のライフライン被害とその軽減策
鍬田 泰子 神戸大学大学院工学研究科市民工学専攻准教授
阪神・淡路大震災以降、地震時の都市機能を支えるライフラインの機能に対し て市民の関心は高くなっています。阪神・淡路大震災以降のライフ ラインの地 震対策の取り組み事例を紹介するとともに、東日本大震災におけるライフライン 機能とその被害軽減を行うにあたっての研究室での取り 組み事例をご紹介します。
② 地下水揚水により汚染水を浄化できる範囲と期間の数値解析的検討
井上一哉 神戸大学大学院農学研究科・准教授
地下水汚染は目に見えない汚染であり,汚染が発覚した時にはすでに広範囲の 地域にま で汚染が拡がっているケースが多くある。地下水の汚染 は,将来的 に,河川・海洋汚染につながるため,地下水や河川の水質を管理する上で,地下 水汚染の予防や修復は重要な事項である。特に都市部の 汚染は,汚染水に暴露 する可能性のある人口が多くなるため,リスクマネジメント,リスク低減の観点 からも地下水汚染に対する備え・予測は不可 欠である。しかしながら,物理 的・経済的制約により,地質や水質に関するデータは質的にも量的にも極めて限 られており,不確実性の高い状態で 汚染の現状や将来的な動向を予測しならけ ればならない。そのような問題は,数値解析手法が最も力を発揮できる場面と言 える.
本報告では,地下水揚水により汚染水(物質)を浄化できる範囲と浄化に要す る期間を 確率的に推定する数値解析手法,ならびに,空間リスク マップについ て,検討を試みる。
<第206回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2016年2月27日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① ライフラインとしてのランドスケープ-グリーンインフラの展開
福岡孝則 神戸大学大学院工学研究科建築学専攻准教授
気候変動の影響によって引き起こされる大規模な自然災害に対して、建築・ラン ドスケープ・都市デザイン分野からどのような取り組みが可能なのか?米国 ニューヨーク・ハリケーン・サンディ後の復興デザインやデンマーク・コペン ハーゲ ンの大規模水害後の都市戦略など海外の動向も含めながらグリーンイン フラの展開とその可能性についてお話しします。
② 防災・減災に寄与する生態系インフラストラクチャーのすすめ
鷲谷いづみ 中央大学 理工学部人間総合理工学科保全生態学研究室教授
欧米ではグリーンインフラストラクチャーとして普及しつつある「生態系インフ ラストラクチャー」の意義と、日本ではさとやまの伝統的な土地利 用に学ぶこ とでそれを実現できることなどを解説する。
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
Email: rcuss-amc@research.kobe-u.ac.jp
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
今後の予定のご案内
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2016年3月26日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年4月16日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年5月14日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年6月18日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年7月16日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年8月20日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
2015年12月16日水曜日
2015年11月19日木曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナールのお知らせ(11月21日(土))
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。
<第203回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年11月21日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 行政による防災備蓄の落とし穴
堀江進也 神戸大学経済学研究科 特命講師
今後予想される南海トラフ大地震を含めた災害に備えて、地方自治体ごとに防 災備蓄が活発に進められている。 各自治体は、行政レベルにおける備蓄を推進 しつつ地域住民による備蓄を奨励し、自治体全体の備蓄体制を整えようとしてい る。しかし、災害時の備蓄物資の提 供のような支援政策においては、行政の活 発なリスクマネジメント行動が、市民による行政への過剰な期待を誘引し、結果 として市民のリスクマネ ジメント行動を阻害する傾向にあることが指摘されて いる。備蓄においてもこのような問題は見られるのであろうか。
本報告では、筆者の所属する神戸大学・九州大学の研究プロジェクトが、2013 年に実施した市民アンケート調査の結果に依拠して、今後の地 域レベルでの効 果的な防災備蓄のあり方について検討を試みる。
② 行政計画としての災害復興―被災者アンケート結果からの検討
金子由芳 神戸大学大学院国際協力研究科教授
同 社会科学系教育研究府
防災リスクマネジメント・ユニット長
阪神・淡路大震災から4年目に、神戸市は「復興5年調査」を実施し、その結果 を受けた復興計画の修正を行った。これは行政計画の評価・修正 手法を復興計 画に当てはめたものとみることができる。一方、東日本大震災の被災自治体の復 興担当部門に対する筆者の聴き取りでは、「復興」の 目標は、2011年12月に成 立した東日本大震災復興特別区域法に基づき各自治体が策定した「復興推進計 画」、「復興整備計画」を所与とし て、これに基づく個々の公共事業の貫徹と 考えられる傾向があり、計画評価・修正の気運は感じられない。公共事業の完成 が自己目的化し、「復 興」の基盤となるべき被災者の私権や地域経済を損なう 行政運営が懸念される。より高次の「復興基本計画」に遡って、被災者の生活再 建や地域社 会経済の再生を含めた高次の復興理念を評価基準として、不断の計 画評価・修正メカニズムが構築される必要性が考えられる。
本報告では、筆者の所属する神戸大学の学際チームが東日本大震災5年へ向け た復興評価をめざし、2015年1月時点で実施したアンケート調 査結果に依拠しつ つ、「復興計画」の点検・修正のありかたについて検討を試みる。
12月のオープンゼミナールのご案内
<第204回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年12月19日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 「スロー地震」から探る巨大地震の姿
廣瀬 仁 神戸大学都市安全研究センター准教授
② 最近の地域やイベントにおける危険物関連事故の発生について
鶴田 俊 秋田県立大学システム科学技術学部教授
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
今後の予定のご案内
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2016年01月23日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年02月27日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年03月26日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。
<第203回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年11月21日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 行政による防災備蓄の落とし穴
堀江進也 神戸大学経済学研究科 特命講師
今後予想される南海トラフ大地震を含めた災害に備えて、地方自治体ごとに防 災備蓄が活発に進められている。 各自治体は、行政レベルにおける備蓄を推進 しつつ地域住民による備蓄を奨励し、自治体全体の備蓄体制を整えようとしてい る。しかし、災害時の備蓄物資の提 供のような支援政策においては、行政の活 発なリスクマネジメント行動が、市民による行政への過剰な期待を誘引し、結果 として市民のリスクマネ ジメント行動を阻害する傾向にあることが指摘されて いる。備蓄においてもこのような問題は見られるのであろうか。
本報告では、筆者の所属する神戸大学・九州大学の研究プロジェクトが、2013 年に実施した市民アンケート調査の結果に依拠して、今後の地 域レベルでの効 果的な防災備蓄のあり方について検討を試みる。
② 行政計画としての災害復興―被災者アンケート結果からの検討
金子由芳 神戸大学大学院国際協力研究科教授
同 社会科学系教育研究府
防災リスクマネジメント・ユニット長
阪神・淡路大震災から4年目に、神戸市は「復興5年調査」を実施し、その結果 を受けた復興計画の修正を行った。これは行政計画の評価・修正 手法を復興計 画に当てはめたものとみることができる。一方、東日本大震災の被災自治体の復 興担当部門に対する筆者の聴き取りでは、「復興」の 目標は、2011年12月に成 立した東日本大震災復興特別区域法に基づき各自治体が策定した「復興推進計 画」、「復興整備計画」を所与とし て、これに基づく個々の公共事業の貫徹と 考えられる傾向があり、計画評価・修正の気運は感じられない。公共事業の完成 が自己目的化し、「復 興」の基盤となるべき被災者の私権や地域経済を損なう 行政運営が懸念される。より高次の「復興基本計画」に遡って、被災者の生活再 建や地域社 会経済の再生を含めた高次の復興理念を評価基準として、不断の計 画評価・修正メカニズムが構築される必要性が考えられる。
本報告では、筆者の所属する神戸大学の学際チームが東日本大震災5年へ向け た復興評価をめざし、2015年1月時点で実施したアンケート調 査結果に依拠しつ つ、「復興計画」の点検・修正のありかたについて検討を試みる。
12月のオープンゼミナールのご案内
<第204回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年12月19日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 「スロー地震」から探る巨大地震の姿
廣瀬 仁 神戸大学都市安全研究センター准教授
② 最近の地域やイベントにおける危険物関連事故の発生について
鶴田 俊 秋田県立大学システム科学技術学部教授
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
今後の予定のご案内
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2016年01月23日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年02月27日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年03月26日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
2015年10月15日木曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナール等のお知らせ(10月17日(土)他)
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。ご参 加よろしくお願い申し上げます。
<第202回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 10月17日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 有珠山周辺地域における災害遺構の保存と活用
定池祐季 東京大学大学院情報学環
総合防災情報研究センター特任助教
有珠山周辺地域では、繰り返す噴火の中で数多くの火山遺構が生じてきた。 2000年噴火開始後、火山学者の提言を発端に、住民の中から遺構 保存を模索す る活動が始まった。その後、保存された遺構は観光と教育のコンテンツとして活 用されるようになり、世界ジオパークの主要なジオサ イトに位置づけられてい る。今回は、当該地域の遺構保存と活用に至る経緯、また、時間の経過に伴う課 題と新たな取り組み(特に防災教育)につ いて紹介する。
② オーラルヒストリーと時間―東日本大震災後の復興過程を中心にして
梅屋 潔 神戸大学大学院国際文化学研究科准教授
東日本大震災以降気仙沼市を中心に行っている一連の事業について紹介する。 そのなかで資料としてのオーラルヒストリーについての見直しと、 無形文 化財 の価値の査定についての困難さ、そしてさらに震災などの危機的状況により一時 的にその査定が棚上げ、ないし嵩上げされる現象、そしてそういっ た外部から の評価が無形文化財なるものをどのように方向づけるのか継続中の問いと進行中 の成果について報告する。
都市安全研究センター行事「オープンセンター」のご案内
当センターでは神戸大学の社会貢献活動の一環として、研究・調査活動を広く 市民の皆様や関係各位にご理解いただくため、オープンセンターを 年に 1 回実 施しております。本年も市民の皆様に当センターの活動に接して頂こうと、10 月 31 日(土)に神戸駅のデュオこうべにて、実演・体験コーナー、パネル展示 等を企画いたしました。この行事を通して、当センター所属教員の研究活動を紹 介する とともに、皆様と防災について意見交換がで
きれば幸いです。関係各位の皆様におきましては、大変ご多忙の中とは存じます が、ふるってご参集いただきますようお願い申し上げます。
開催日時:平成27年10月31日(土)11:00~17:00
会 場:神戸ハーバーランド デュオこうべ
参加無料・申込不要 です。
【実演・体験コーナー】
【ステージ・セッション】
11:00~11:10 オープニングセレモニー
11:10~11:30 児童生徒による防災啓発ポスターの表彰式
11:30~12:00 すまいの耐震化PR
「地震に自信ありますか?」
神戸市住宅都市局建築指導部 耐震推進課長 矢島 利久
13:30~14:00 ミニ講習会
「あなたの勇気が命を救う~AEDと心肺蘇生法を体験しよう~」
神戸市消防局のボランティアグループ
「チームTEC安2」代表者 泰地 英雄
14:30~15:00 ミニ教室
「場所毎に違う地震の揺れを評価するには」
神戸大学都市安全研究センター 教授 長尾 毅
http://www.rcuss.kobe-u.ac.jp/opencenter/opencenter.html
11月のオープンゼミナールのご案内
<第203回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年11月21日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 行政による防災備蓄の落とし穴
堀江進也 神戸大学経済学研究科 特命講師
今後予想される南海トラフ大地震を含めた災害に備えて、地方自治体ごとに防 災備蓄が活発に進められている。 各自治体は、行政レベルにおける備蓄を推進 しつつ地域住民による備蓄を奨励し、自治体全体の備蓄体制を整えようとしてい る。しかし、災害時の備蓄物資の提 供のような支援政策においては、行政の活 発なリスクマネジメント行動が、市民による行政への過剰な期待を誘引し、結果 として市民のリスクマネ ジメント行動を阻害する傾向にあることが指摘されて いる。備蓄においてもこのような問題は見られるのであろうか。
本報告では、筆者の所属する神戸大学・九州大学の研究プロジェクトが、2013 年に実施した市民アンケート調査の結果に依拠して、今後の地 域レベルでの効 果的な防災備蓄のあり方について検討を試みる。
② 行政計画としての災害復興―被災者アンケート結果からの検討
金子由芳 神戸大学大学院国際協力研究科教授
同 社会科学系教育研究府
防災リスクマネジメント・ユニット長
阪神・淡路大震災から4年目に、神戸市は「復興5年調査」を実施し、その結果 を受けた復興計画の修正を行った。これは行政計画の評価・修正 手法を復興計 画に当てはめたものとみることができる。一方、東日本大震災の被災自治体の復 興担当部門に対する筆者の聴き取りでは、「復興」の 目標は、2011年12月に成 立した東日本大震災復興特別区域法に基づき各自治体が策定した「復興推進計 画」、「復興整備計画」を所与とし て、これに基づく個々の公共事業の貫徹と 考えられる傾向があり、計画評価・修正の気運は感じられない。公共事業の完成 が自己目的化し、「復 興」の基盤となるべき被災者の私権や地域経済を損なう 行政運営が懸念される。より高次の「復興基本計画」に遡って、被災者の生活再 建や地域社 会経済の再生を含めた高次の復興理念を評価基準として、不断の計 画評価・修正メカニズムが構築される必要性が考えられる。
本報告では、筆者の所属する神戸大学の学際チームが東日本大震災5年へ向け た復興評価をめざし、2015年1月時点で実施したアンケート調 査結果に依拠しつ つ、「復興計画」の点検・修正のありかたについて検討を試みる。
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
今後の予定のご案内
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年12月19日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年01月23日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年02月27日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年03月26日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。ご参 加よろしくお願い申し上げます。
<第202回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 10月17日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 有珠山周辺地域における災害遺構の保存と活用
定池祐季 東京大学大学院情報学環
総合防災情報研究センター特任助教
有珠山周辺地域では、繰り返す噴火の中で数多くの火山遺構が生じてきた。 2000年噴火開始後、火山学者の提言を発端に、住民の中から遺構 保存を模索す る活動が始まった。その後、保存された遺構は観光と教育のコンテンツとして活 用されるようになり、世界ジオパークの主要なジオサ イトに位置づけられてい る。今回は、当該地域の遺構保存と活用に至る経緯、また、時間の経過に伴う課 題と新たな取り組み(特に防災教育)につ いて紹介する。
② オーラルヒストリーと時間―東日本大震災後の復興過程を中心にして
梅屋 潔 神戸大学大学院国際文化学研究科准教授
東日本大震災以降気仙沼市を中心に行っている一連の事業について紹介する。 そのなかで資料としてのオーラルヒストリーについての見直しと、 無形文 化財 の価値の査定についての困難さ、そしてさらに震災などの危機的状況により一時 的にその査定が棚上げ、ないし嵩上げされる現象、そしてそういっ た外部から の評価が無形文化財なるものをどのように方向づけるのか継続中の問いと進行中 の成果について報告する。
都市安全研究センター行事「オープンセンター」のご案内
当センターでは神戸大学の社会貢献活動の一環として、研究・調査活動を広く 市民の皆様や関係各位にご理解いただくため、オープンセンターを 年に 1 回実 施しております。本年も市民の皆様に当センターの活動に接して頂こうと、10 月 31 日(土)に神戸駅のデュオこうべにて、実演・体験コーナー、パネル展示 等を企画いたしました。この行事を通して、当センター所属教員の研究活動を紹 介する とともに、皆様と防災について意見交換がで
きれば幸いです。関係各位の皆様におきましては、大変ご多忙の中とは存じます が、ふるってご参集いただきますようお願い申し上げます。
開催日時:平成27年10月31日(土)11:00~17:00
会 場:神戸ハーバーランド デュオこうべ
参加無料・申込不要 です。
【実演・体験コーナー】
【ステージ・セッション】
11:00~11:10 オープニングセレモニー
11:10~11:30 児童生徒による防災啓発ポスターの表彰式
11:30~12:00 すまいの耐震化PR
「地震に自信ありますか?」
神戸市住宅都市局建築指導部 耐震推進課長 矢島 利久
13:30~14:00 ミニ講習会
「あなたの勇気が命を救う~AEDと心肺蘇生法を体験しよう~」
神戸市消防局のボランティアグループ
「チームTEC安2」代表者 泰地 英雄
14:30~15:00 ミニ教室
「場所毎に違う地震の揺れを評価するには」
神戸大学都市安全研究センター 教授 長尾 毅
http://www.rcuss.kobe-u.ac.jp/opencenter/opencenter.html
11月のオープンゼミナールのご案内
<第203回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年11月21日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 行政による防災備蓄の落とし穴
堀江進也 神戸大学経済学研究科 特命講師
今後予想される南海トラフ大地震を含めた災害に備えて、地方自治体ごとに防 災備蓄が活発に進められている。 各自治体は、行政レベルにおける備蓄を推進 しつつ地域住民による備蓄を奨励し、自治体全体の備蓄体制を整えようとしてい る。しかし、災害時の備蓄物資の提 供のような支援政策においては、行政の活 発なリスクマネジメント行動が、市民による行政への過剰な期待を誘引し、結果 として市民のリスクマネ ジメント行動を阻害する傾向にあることが指摘されて いる。備蓄においてもこのような問題は見られるのであろうか。
本報告では、筆者の所属する神戸大学・九州大学の研究プロジェクトが、2013 年に実施した市民アンケート調査の結果に依拠して、今後の地 域レベルでの効 果的な防災備蓄のあり方について検討を試みる。
② 行政計画としての災害復興―被災者アンケート結果からの検討
金子由芳 神戸大学大学院国際協力研究科教授
同 社会科学系教育研究府
防災リスクマネジメント・ユニット長
阪神・淡路大震災から4年目に、神戸市は「復興5年調査」を実施し、その結果 を受けた復興計画の修正を行った。これは行政計画の評価・修正 手法を復興計 画に当てはめたものとみることができる。一方、東日本大震災の被災自治体の復 興担当部門に対する筆者の聴き取りでは、「復興」の 目標は、2011年12月に成 立した東日本大震災復興特別区域法に基づき各自治体が策定した「復興推進計 画」、「復興整備計画」を所与とし て、これに基づく個々の公共事業の貫徹と 考えられる傾向があり、計画評価・修正の気運は感じられない。公共事業の完成 が自己目的化し、「復 興」の基盤となるべき被災者の私権や地域経済を損なう 行政運営が懸念される。より高次の「復興基本計画」に遡って、被災者の生活再 建や地域社 会経済の再生を含めた高次の復興理念を評価基準として、不断の計 画評価・修正メカニズムが構築される必要性が考えられる。
本報告では、筆者の所属する神戸大学の学際チームが東日本大震災5年へ向け た復興評価をめざし、2015年1月時点で実施したアンケート調 査結果に依拠しつ つ、「復興計画」の点検・修正のありかたについて検討を試みる。
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
今後の予定のご案内
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年12月19日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年01月23日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年02月27日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年03月26日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
2015年9月18日金曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナールのお知らせ(9月19日(土)神戸市危機管理センターで開催)
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。ご参 加よろしくお願い申し上げます。
<第201回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 9月19日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 自然災害における地域歴史遺産保全活動の役割
-地域社会の再建の中で考える-
奥村 弘 神戸大学大学院人文学研究科教授
地震について次のような会話を聞くことがよくあります。「もう生きている間 は地震はけいへんで。そんな大きな地震やったらどうしょうもない で」。減災 や防災を進めるためには、このような見方を変えていくことが求められていま す。そのためには大災害とそこからの生活再建の過程をリ アルにとらえること が重要であると考えています。本講演では、この課題を地域の歴史文化の未来へ の継承、災害文化形成という観点から考えま す。
② 予防的アスベスト・リスクコミュニケーション活動:震災後を見据え
松田 毅 神戸大学大学院人文学研究科教授
大震災がもたらす中長期的リスクを軽減する取り組みの一例として、神戸大学 倫理創成プロジェクトが行っている、震災後のアスベスト暴露に対 する予防的 アスベスト・リスクコミュニケーション活動についてお話いたします。この問題 に対する人文学の知見と方法を活かしたアプローチの幾 つかをご紹介いたしま すので、みなさまの率直なご意見をいただければ、幸いです。
10月のご案内
<第202回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 10月17日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 有珠山周辺地域における災害遺構の保存と活用
定池祐季 東京大学大学院情報学環
総合防災情報研究センター特任助教
有珠山周辺地域では、繰り返す噴火の中で数多くの火山遺構が生じてきた。 2000年噴火開始後、火山学者の提言を発端に、住民の中から遺構 保存を模索す る活動が始まった。その後、保存された遺構は観光と教育のコンテンツとして活 用されるようになり、世界ジオパークの主要なジオサ イトに位置づけられてい る。今回は、当該地域の遺構保存と活用に至る経緯、また、時間の経過に伴う課 題と新たな取り組み(特に防災教育)につ いて紹介する。
② オーラルヒストリーと時間―東日本大震災後の復興過程を中心にして
梅屋 潔 神戸大学大学院国際文化学研究科准教授
東日本大震災以降気仙沼市を中心に行っている一連の事業について紹介する。 そのなかで資料としてのオーラルヒストリーについての見直しと、 無形文 化財 の価値の査定についての困難さ、そしてさらに震災などの危機的状況により一時 的にその査定が棚上げ、ないし嵩上げされる現象、そしてそういっ た外部から の評価が無形文化財なるものをどのように方向づけるのか継続中の問いと進行中 の成果について報告する。
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
今後の予定のご案内
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年11月21日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2015年12月19日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年01月23日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年02月27日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年03月26日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。ご参 加よろしくお願い申し上げます。
<第201回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 9月19日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 自然災害における地域歴史遺産保全活動の役割
-地域社会の再建の中で考える-
奥村 弘 神戸大学大学院人文学研究科教授
地震について次のような会話を聞くことがよくあります。「もう生きている間 は地震はけいへんで。そんな大きな地震やったらどうしょうもない で」。減災 や防災を進めるためには、このような見方を変えていくことが求められていま す。そのためには大災害とそこからの生活再建の過程をリ アルにとらえること が重要であると考えています。本講演では、この課題を地域の歴史文化の未来へ の継承、災害文化形成という観点から考えま す。
② 予防的アスベスト・リスクコミュニケーション活動:震災後を見据え
松田 毅 神戸大学大学院人文学研究科教授
大震災がもたらす中長期的リスクを軽減する取り組みの一例として、神戸大学 倫理創成プロジェクトが行っている、震災後のアスベスト暴露に対 する予防的 アスベスト・リスクコミュニケーション活動についてお話いたします。この問題 に対する人文学の知見と方法を活かしたアプローチの幾 つかをご紹介いたしま すので、みなさまの率直なご意見をいただければ、幸いです。
10月のご案内
<第202回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 10月17日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 有珠山周辺地域における災害遺構の保存と活用
定池祐季 東京大学大学院情報学環
総合防災情報研究センター特任助教
有珠山周辺地域では、繰り返す噴火の中で数多くの火山遺構が生じてきた。 2000年噴火開始後、火山学者の提言を発端に、住民の中から遺構 保存を模索す る活動が始まった。その後、保存された遺構は観光と教育のコンテンツとして活 用されるようになり、世界ジオパークの主要なジオサ イトに位置づけられてい る。今回は、当該地域の遺構保存と活用に至る経緯、また、時間の経過に伴う課 題と新たな取り組み(特に防災教育)につ いて紹介する。
② オーラルヒストリーと時間―東日本大震災後の復興過程を中心にして
梅屋 潔 神戸大学大学院国際文化学研究科准教授
東日本大震災以降気仙沼市を中心に行っている一連の事業について紹介する。 そのなかで資料としてのオーラルヒストリーについての見直しと、 無形文 化財 の価値の査定についての困難さ、そしてさらに震災などの危機的状況により一時 的にその査定が棚上げ、ないし嵩上げされる現象、そしてそういっ た外部から の評価が無形文化財なるものをどのように方向づけるのか継続中の問いと進行中 の成果について報告する。
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
今後の予定のご案内
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年11月21日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2015年12月19日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年01月23日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年02月27日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年03月26日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
2015年7月24日金曜日
第200回記念 神戸大学RCUSSオープンゼミナールのお知らせ(8月22日(土)特別企画 神戸大で開催)
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。ご参 加よろしくお願い申し上げます。
8月22日(土)は、特別企画(200回記念)で、会場はいつもとは違い、神戸大学 学内で行います。
また、資料配布・懇親会等の人数把握のため、今回は事前の登録をしていただけ ると幸いです。
(当日、会場に余裕があれば当日受け付けも可能です。)
<第200回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
オープンゼミナール 参加申込フォーム≫
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/200seminar.html
今回のオープンゼミナールは、自然災害研究協議会防災関連研究集会、及び、 ひょうご防災リーダーOB公開講座の位置づけも含めて開催しま す。
■日時:2015年 8月22日(土)14時~17時
■場所:神戸大学百年記念館六甲ホール(特別企画)
下記地図の57番(中央南側)の建物
http://www.kobe-u.ac.jp/guid/access/rokko/rokkodai-dai2.html
■司会:神戸大学都市安全研究センター長・教授 北後明彦
■共催: 自然災害研究協議会、兵庫県広域防災センター
■参加費: 無料 ※特別企画のため要申し込み
参加者交流会は、別途、「参加者交流会 参加申込フォーム」でお申込み ください。
■プログラム
① 大震災の検証・・教訓をどう生かすか?
室崎益輝 神戸大学名誉教授
兵庫県立大学防災教育研究センター長
② 来たるべき南海トラフ巨大地震等にどう備えるのか
福和伸夫 名古屋大学減災連携研究センター長・教授
③ 地域を知り、防災を考える−最近の豪雨災害事例から学ぶこと−
牛山素行 静岡大学防災総合センター副センター長・教授
<第200回記念 参加者交流会>
参加者交流会 参加申込フォーム≫
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/200event.html
オープンゼミナール終了後、下記の通り開催します。
■日時:2015年 8月22日(土)17時30分~19時30分
■場所:神戸大学瀧川記念学術交流会館
下記地図の54番の建物(百年記念館の約200m西側)
http://www.kobe-u.ac.jp/guid/access/rokko/rokkodai-dai2.html
■会費:4000円(学生2000円) ※要申し込み
■内容:参加者相互の交流を深め、実践と研究活動のあり方について議論できれ ばと思います。
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
今後の予定のご案内
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年09月19日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2015年10月17日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2015年11月21日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2015年12月19日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年01月23日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年02月27日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年03月26日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。ご参 加よろしくお願い申し上げます。
8月22日(土)は、特別企画(200回記念)で、会場はいつもとは違い、神戸大学 学内で行います。
また、資料配布・懇親会等の人数把握のため、今回は事前の登録をしていただけ ると幸いです。
(当日、会場に余裕があれば当日受け付けも可能です。)
<第200回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
オープンゼミナール 参加申込フォーム≫
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/200seminar.html
今回のオープンゼミナールは、自然災害研究協議会防災関連研究集会、及び、 ひょうご防災リーダーOB公開講座の位置づけも含めて開催しま す。
■日時:2015年 8月22日(土)14時~17時
■場所:神戸大学百年記念館六甲ホール(特別企画)
下記地図の57番(中央南側)の建物
http://www.kobe-u.ac.jp/guid/access/rokko/rokkodai-dai2.html
■司会:神戸大学都市安全研究センター長・教授 北後明彦
■共催: 自然災害研究協議会、兵庫県広域防災センター
■参加費: 無料 ※特別企画のため要申し込み
参加者交流会は、別途、「参加者交流会 参加申込フォーム」でお申込み ください。
■プログラム
① 大震災の検証・・教訓をどう生かすか?
室崎益輝 神戸大学名誉教授
兵庫県立大学防災教育研究センター長
② 来たるべき南海トラフ巨大地震等にどう備えるのか
福和伸夫 名古屋大学減災連携研究センター長・教授
③ 地域を知り、防災を考える−最近の豪雨災害事例から学ぶこと−
牛山素行 静岡大学防災総合センター副センター長・教授
<第200回記念 参加者交流会>
参加者交流会 参加申込フォーム≫
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/200event.html
オープンゼミナール終了後、下記の通り開催します。
■日時:2015年 8月22日(土)17時30分~19時30分
■場所:神戸大学瀧川記念学術交流会館
下記地図の54番の建物(百年記念館の約200m西側)
http://www.kobe-u.ac.jp/guid/access/rokko/rokkodai-dai2.html
■会費:4000円(学生2000円) ※要申し込み
■内容:参加者相互の交流を深め、実践と研究活動のあり方について議論できれ ばと思います。
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
今後の予定のご案内
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年09月19日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2015年10月17日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2015年11月21日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2015年12月19日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年01月23日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年02月27日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
●2016年03月26日(土)14時~17時 神戸市危機管理センター
2015年7月16日木曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナールのお知らせ(7月18日(土)←会場変更して神戸大で開催)
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。ご参 加よろしくお願い申し上げます。
7月18日(土)については、台風接近にともない、定例の会場が災害対策本部関 係の対応で使用できなくなることも考えられます。そのため、会 場を神戸大学 内に変更しました。台風の状況如何にかかわらず、会場は変更後の神戸大学アカ デミア館となります。会場をお間違えのないよう、よ ろしくお願い申し上げます。
7月18日(土)の会場変更しました。
<第199回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 7月18日(土)14時~17時
■場所:(変更後)神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
JR六甲道、阪急六甲から市バス36系統神大正門前下車すぐ
下記の地図の13番の建物です。
http://www.kobe-u.ac.jp/guid/access/rokko/rokkodai-dai1.html
■司会:神戸大学都市安全研究センター長・教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 台風ヨランダにおけるフィリピン・レイテ島での避難対応
ピニェイロ・アベウ 神戸大学都市安全研究センター特別研究員
2013年11月、台風ヨランダがフィリピン中部に上陸し、レイテ島を中心に沿岸 部の住宅地が壊滅的な高潮被害を受け、多くの犠牲者を出し た。一方、最大被 災地タクロバン周辺に位置するドゥラグ町等では、町長による避難指示に伴い、 海岸付近にて人的被害が生じなかった事例も見ら れる。現状では該当地域の避 難行動について具体的な検証は行われていない状況にあり、本発表では、ドゥラ グ町・タクロバン町・バセイ町におけ る現地調査に基づき、行政及び住民自治 組織による地域住民の避難誘導状況、事前の避難体制の効果とその有効性などに ついて報告し、高潮災害に 備えた避難計画を検討する上での今後の課題を整理 する。
② ソロモン諸島首都の大水害の影響とその緩和方法:食生活への影響を中心に
中澤 港 神戸大学大学院保健学研究科教授
③ 開発協力と防災・減災、復興
高田 裕彦 独立行政法人国際協力機構 (JICA)関西国際センター次長
神戸大学都市安全研究センター客員教授
防災・減災、大規模災害からの復旧・復興については、国際社会がともに取り 組むべき課題です。特に、開発途上国においては、災害に対する脆 弱性が高 く、政府による公助の能力の制約が大きいため、防災・減災及び復旧・復興は、 開発協力の主要な課題のひとつにもなっています。わが国 が行う、防災・減 災、大規模災害からの復興支援の協力のいくつかの事例についてご紹介するとと もに、開発の在り方そのものが防災能力の高さに かかわっているのではないか という点について、お話しさせていただければと思います。
オープンゼミナールの今後の予定
<第200回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 8月22日(土)14時~17時
■場所:神戸大学百年記念館六甲ホール(特別企画)
■司会:神戸大学都市安全研究センター長・教授 北後明彦
■プログラム
① 大震災の検証・・教訓をどう生かすか?
室崎益輝 神戸大学名誉教授
② 来たるべき南海トラフ巨大地震等にどう備えるのか
福和伸夫 名古屋大学減災連携研究センター長・教授
③ 地域を知り、防災を考える−最近の豪雨災害事例から学ぶこと−
牛山素行 静岡大学防災総合センター教授
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年10月17日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年11月21日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年12月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 1月23日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 2月27日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 3月26日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。ご参 加よろしくお願い申し上げます。
7月18日(土)については、台風接近にともない、定例の会場が災害対策本部関 係の対応で使用できなくなることも考えられます。そのため、会 場を神戸大学 内に変更しました。台風の状況如何にかかわらず、会場は変更後の神戸大学アカ デミア館となります。会場をお間違えのないよう、よ ろしくお願い申し上げます。
7月18日(土)の会場変更しました。
<第199回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 7月18日(土)14時~17時
■場所:(変更後)神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
JR六甲道、阪急六甲から市バス36系統神大正門前下車すぐ
下記の地図の13番の建物です。
http://www.kobe-u.ac.jp/guid/access/rokko/rokkodai-dai1.html
■司会:神戸大学都市安全研究センター長・教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 台風ヨランダにおけるフィリピン・レイテ島での避難対応
ピニェイロ・アベウ 神戸大学都市安全研究センター特別研究員
2013年11月、台風ヨランダがフィリピン中部に上陸し、レイテ島を中心に沿岸 部の住宅地が壊滅的な高潮被害を受け、多くの犠牲者を出し た。一方、最大被 災地タクロバン周辺に位置するドゥラグ町等では、町長による避難指示に伴い、 海岸付近にて人的被害が生じなかった事例も見ら れる。現状では該当地域の避 難行動について具体的な検証は行われていない状況にあり、本発表では、ドゥラ グ町・タクロバン町・バセイ町におけ る現地調査に基づき、行政及び住民自治 組織による地域住民の避難誘導状況、事前の避難体制の効果とその有効性などに ついて報告し、高潮災害に 備えた避難計画を検討する上での今後の課題を整理 する。
② ソロモン諸島首都の大水害の影響とその緩和方法:食生活への影響を中心に
中澤 港 神戸大学大学院保健学研究科教授
③ 開発協力と防災・減災、復興
高田 裕彦 独立行政法人国際協力機構 (JICA)関西国際センター次長
神戸大学都市安全研究センター客員教授
防災・減災、大規模災害からの復旧・復興については、国際社会がともに取り 組むべき課題です。特に、開発途上国においては、災害に対する脆 弱性が高 く、政府による公助の能力の制約が大きいため、防災・減災及び復旧・復興は、 開発協力の主要な課題のひとつにもなっています。わが国 が行う、防災・減 災、大規模災害からの復興支援の協力のいくつかの事例についてご紹介するとと もに、開発の在り方そのものが防災能力の高さに かかわっているのではないか という点について、お話しさせていただければと思います。
オープンゼミナールの今後の予定
<第200回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 8月22日(土)14時~17時
■場所:神戸大学百年記念館六甲ホール(特別企画)
■司会:神戸大学都市安全研究センター長・教授 北後明彦
■プログラム
① 大震災の検証・・教訓をどう生かすか?
室崎益輝 神戸大学名誉教授
② 来たるべき南海トラフ巨大地震等にどう備えるのか
福和伸夫 名古屋大学減災連携研究センター長・教授
③ 地域を知り、防災を考える−最近の豪雨災害事例から学ぶこと−
牛山素行 静岡大学防災総合センター教授
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年10月17日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年11月21日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年12月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 1月23日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 2月27日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 3月26日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
2015年6月19日金曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナール等のお知らせ(6月20日(土)他)
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナール等のご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。
<第198回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 6月20日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 地震の揺れの性質と建物被害の関係
-1995年の阪神・淡路大震災と東日本大震災の大きな違い-
境 有紀 筑波大学システム情報系教授
1995年の阪神・淡路大震災から20年が経ち,その間,多くの大地震が発生しま
したが,阪神・淡路大震災ほどの揺れによる大きな被害は生じていません.例え
ば,2011年の東日本大震災では,津波によって甚大な被害が生じましたが,揺れ
による被害は限定的でした.この20年で建物の耐震性が向上したことが原因な
のでしょうか? そうではないということ,その真相について,お話しさせていた
だければと思います.
② 鉄筋コンクリート構造の耐震補強に関する最近の取組
藤永 隆 神戸大学都市安全研究センター准教授
2013年11月に「建築物の耐震改修の促進に関する法律」が改正され,耐震診断
の義務や改修のより一層の努力義務が課せられており,今後 は民間の建物でも
既存不適格建物の耐震診断,耐震補強が進められることになります.今回は,既
存の建物に耐震補強が必要な理由から,従来行わ れてきた耐震補強法の方法や
効果,その改善方法について説明し,最後に耐震補強方法に関する最近の取組に
ついてお話しする予定です.
オープンゼミナールの今後の予定
<第199回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
台風接近にともない、会場変更しました。
■日時:2015年 7月18日(土)14時~17時
■場所:(変更後)神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 開発協力と防災・減災、復興
高田 裕彦 独立行政法人国際協力機構 (JICA)関西国際センター次長
神戸大学都市安全研究センター客員教授
防災・減災、大規模災害からの復旧・復興については、国際社会がともに取り 組むべき課題です。特に、開発途上国においては、災害に対する脆 弱性が高 く、政府による公助の能力の制約が大きいため、防災・減災及び復旧・復興は、 開発協力の主要な課題のひとつにもなっています。わが国 が行う、防災・減 災、大規模災害からの復興支援の協力のいくつかの事例についてご紹介するとと もに、開発の在り方そのものが防災能力の高さに かかわっているのではないか という点について、お話しさせていただければと思います。
② 台風ヨランダにおけるフィリピン・レイテ島での避難対応
ピニェイロ・アベウ 神戸大学都市安全研究センター特別研究員
2013年11月、台風ヨランダがフィリピン中部に上陸し、レイテ島を中心に沿岸 部の住宅地が壊滅的な高潮被害を受け、多くの犠牲者を出し た。一方、最大被 災地タクロバン周辺に位置するドゥラグ町等では、町長による避難指示に伴い、 海岸付近にて人的被害が生じなかった事例も見ら れる。現状では該当地域の避 難行動について具体的な検証は行われていない状況にあり、本発表では、ドゥラ グ町・タクロバン町・バセイ町におけ る現地調査に基づき、行政及び住民自治 組織による地域住民の避難誘導状況、事前の避難体制の効果とその有効性などに ついて報告し、高潮災害に 備えた避難計画を検討する上での今後の課題を整理 する。
③ ソロモン諸島首都の大水害の影響とその緩和方法:食生活への影響を中心に
中澤 港 神戸大学大学院保健学研究科教授
<第200回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 8月22日(土)14時~17時
■場所:神戸大学百年記念館六甲ホール(特別企画)
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 大震災の検証・・教訓をどう生かすか?
室崎益輝 神戸大学名誉教授
②
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年10月17日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年11月21日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年12月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 1月23日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 2月27日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 3月26日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナール等のご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。
<第198回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 6月20日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 地震の揺れの性質と建物被害の関係
-1995年の阪神・淡路大震災と東日本大震災の大きな違い-
境 有紀 筑波大学システム情報系教授
1995年の阪神・淡路大震災から20年が経ち,その間,多くの大地震が発生しま
したが,阪神・淡路大震災ほどの揺れによる大きな被害は生じていません.例え
ば,2011年の東日本大震災では,津波によって甚大な被害が生じましたが,揺れ
による被害は限定的でした.この20年で建物の耐震性が向上したことが原因な
のでしょうか? そうではないということ,その真相について,お話しさせていた
だければと思います.
② 鉄筋コンクリート構造の耐震補強に関する最近の取組
藤永 隆 神戸大学都市安全研究センター准教授
2013年11月に「建築物の耐震改修の促進に関する法律」が改正され,耐震診断
の義務や改修のより一層の努力義務が課せられており,今後 は民間の建物でも
既存不適格建物の耐震診断,耐震補強が進められることになります.今回は,既
存の建物に耐震補強が必要な理由から,従来行わ れてきた耐震補強法の方法や
効果,その改善方法について説明し,最後に耐震補強方法に関する最近の取組に
ついてお話しする予定です.
オープンゼミナールの今後の予定
<第199回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
台風接近にともない、会場変更しました。
■日時:2015年 7月18日(土)14時~17時
■場所:(変更後)神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 開発協力と防災・減災、復興
高田 裕彦 独立行政法人国際協力機構 (JICA)関西国際センター次長
神戸大学都市安全研究センター客員教授
防災・減災、大規模災害からの復旧・復興については、国際社会がともに取り 組むべき課題です。特に、開発途上国においては、災害に対する脆 弱性が高 く、政府による公助の能力の制約が大きいため、防災・減災及び復旧・復興は、 開発協力の主要な課題のひとつにもなっています。わが国 が行う、防災・減 災、大規模災害からの復興支援の協力のいくつかの事例についてご紹介するとと もに、開発の在り方そのものが防災能力の高さに かかわっているのではないか という点について、お話しさせていただければと思います。
② 台風ヨランダにおけるフィリピン・レイテ島での避難対応
ピニェイロ・アベウ 神戸大学都市安全研究センター特別研究員
2013年11月、台風ヨランダがフィリピン中部に上陸し、レイテ島を中心に沿岸 部の住宅地が壊滅的な高潮被害を受け、多くの犠牲者を出し た。一方、最大被 災地タクロバン周辺に位置するドゥラグ町等では、町長による避難指示に伴い、 海岸付近にて人的被害が生じなかった事例も見ら れる。現状では該当地域の避 難行動について具体的な検証は行われていない状況にあり、本発表では、ドゥラ グ町・タクロバン町・バセイ町におけ る現地調査に基づき、行政及び住民自治 組織による地域住民の避難誘導状況、事前の避難体制の効果とその有効性などに ついて報告し、高潮災害に 備えた避難計画を検討する上での今後の課題を整理 する。
③ ソロモン諸島首都の大水害の影響とその緩和方法:食生活への影響を中心に
中澤 港 神戸大学大学院保健学研究科教授
<第200回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 8月22日(土)14時~17時
■場所:神戸大学百年記念館六甲ホール(特別企画)
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 大震災の検証・・教訓をどう生かすか?
室崎益輝 神戸大学名誉教授
②
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年10月17日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年11月21日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年12月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 1月23日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 2月27日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 3月26日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
2015年5月7日木曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナール等のお知らせ(5月9日(土)他)
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナール等のご案内をいたし
ます。ご参加よろしくお願い申し上げます。
<第197回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
■日時:2015年 5月9日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 神戸の減災を考えるー『神戸の減災研究会』の活動から
澁谷 啓 神戸大学大学院教授(神戸の減災研究会会長)
神戸の減災研究会は,平成11年に設立された「神戸の地盤研究会」をルーツ
とし、平成22年に発足しました.「笑顔の絶えない神戸の街づくり」 を合い
言葉に、常日頃から減災に向けて取り組んでいる産官学の技術者・研究者が一致
協力して,「神戸の市民や行政のニーズの高い調査研究を行い、 その成果を行
政施策に反映し,広く市民に還元すること」を基本理念として活動しています.
本講演では,近年における神戸の自然災害の歴史を振り返 りながら,現状にお
ける地震や豪雨災害のリスク,災害に強い神戸の街づくりに関する最新の研究成
果をご紹介します.
② 宅地を地盤災害から守る地盤品質判定士の紹介
谷和夫 国立研究開発法人防災科学技術研究所研究員
神戸大学都市安全研究センター客員教授
東日本大震災では,埋立て地の液状化や丘陵地の盛土や擁壁の崩壊等に
よって数多くの宅地が被災しました.この教訓を活かし,宅地における地盤災
害の防止や軽減を推進するため,2013年2月4日に設立された地盤品質判定
士協議会は,土木工学・建築工学分野や不動産・住宅関連産業に従事する
地盤技術者を対象に,地盤品質判定士の資格制度を創設しました.講演では,
資格制度の概要,今年度の検定試験の概要,地盤品質判定士に対する社会
の期待について紹介いたします.
オープンゼミナールの今後の予定
<第198回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 6月20日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 地震の揺れの性質と建物被害の関係
-1995年の阪神・淡路大震災と東日本大震災の大きな違い-
境 有紀 筑波大学システム情報系教授
1995年の阪神・淡路大震災から20年が経ち,その間,多くの大地震が発生しま
したが,阪神・淡路大震災ほどの揺れによる大きな被害は生じていません.例え
ば,2011年の東日本大震災では,津波によって甚大な被害が生じましたが,揺れ
による被害は限定的でした.この20年で建物の耐震性が向上したことが原因な
のでしょうか? そうではないということ,その真相について,お話しさせていた
だければと思います.
② 鉄筋コンクリート構造の耐震補強に関する最近の取組
藤永 隆 神戸大学都市安全研究センター准教授
2013年11月に「建築物の耐震改修の促進に関する法律」が改正され,耐震診断
の義務や改修のより一層の努力義務が課せられており,今後 は民間の建物でも
既存不適格建物の耐震診断,耐震補強が進められることになります.今回は,既
存の建物に耐震補強が必要な理由から,従来行わ れてきた耐震補強法の方法や
効果,その改善方法について説明し,最後に耐震補強方法に関する最近の取組に
ついてお話しする予定です.
<第199回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
台風接近にともない、会場変更しました。
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 台風ヨランダにおけるフィリピン・レイテ島での避難対応
ピニェイロ・アベウ 神戸大学都市安全研究センター特別研究員
② ソロモン諸島首都の大水害の影響とその緩和方法:食生活への影響を中心に
中澤 港 神戸大学大学院保健学研究科教授
③ 開発協力と防災・減災、復興
高田 裕彦 独立行政法人国際協力機構 (JICA)関西国際センター次長
神戸大学都市安全研究センター客員教授
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 8月22日(土)14時~17時 神戸大学六甲ホール(特別企画)
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年10月17日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年11月21日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年12月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 1月23日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 2月27日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 3月26日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナール等のご案内をいたし
ます。ご参加よろしくお願い申し上げます。
<第197回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
■日時:2015年 5月9日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 神戸の減災を考えるー『神戸の減災研究会』の活動から
澁谷 啓 神戸大学大学院教授(神戸の減災研究会会長)
神戸の減災研究会は,平成11年に設立された「神戸の地盤研究会」をルーツ
とし、平成22年に発足しました.「笑顔の絶えない神戸の街づくり」 を合い
言葉に、常日頃から減災に向けて取り組んでいる産官学の技術者・研究者が一致
協力して,「神戸の市民や行政のニーズの高い調査研究を行い、 その成果を行
政施策に反映し,広く市民に還元すること」を基本理念として活動しています.
本講演では,近年における神戸の自然災害の歴史を振り返 りながら,現状にお
ける地震や豪雨災害のリスク,災害に強い神戸の街づくりに関する最新の研究成
果をご紹介します.
② 宅地を地盤災害から守る地盤品質判定士の紹介
谷和夫 国立研究開発法人防災科学技術研究所研究員
神戸大学都市安全研究センター客員教授
東日本大震災では,埋立て地の液状化や丘陵地の盛土や擁壁の崩壊等に
よって数多くの宅地が被災しました.この教訓を活かし,宅地における地盤災
害の防止や軽減を推進するため,2013年2月4日に設立された地盤品質判定
士協議会は,土木工学・建築工学分野や不動産・住宅関連産業に従事する
地盤技術者を対象に,地盤品質判定士の資格制度を創設しました.講演では,
資格制度の概要,今年度の検定試験の概要,地盤品質判定士に対する社会
の期待について紹介いたします.
オープンゼミナールの今後の予定
<第198回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 6月20日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 地震の揺れの性質と建物被害の関係
-1995年の阪神・淡路大震災と東日本大震災の大きな違い-
境 有紀 筑波大学システム情報系教授
1995年の阪神・淡路大震災から20年が経ち,その間,多くの大地震が発生しま
したが,阪神・淡路大震災ほどの揺れによる大きな被害は生じていません.例え
ば,2011年の東日本大震災では,津波によって甚大な被害が生じましたが,揺れ
による被害は限定的でした.この20年で建物の耐震性が向上したことが原因な
のでしょうか? そうではないということ,その真相について,お話しさせていた
だければと思います.
② 鉄筋コンクリート構造の耐震補強に関する最近の取組
藤永 隆 神戸大学都市安全研究センター准教授
2013年11月に「建築物の耐震改修の促進に関する法律」が改正され,耐震診断
の義務や改修のより一層の努力義務が課せられており,今後 は民間の建物でも
既存不適格建物の耐震診断,耐震補強が進められることになります.今回は,既
存の建物に耐震補強が必要な理由から,従来行わ れてきた耐震補強法の方法や
効果,その改善方法について説明し,最後に耐震補強方法に関する最近の取組に
ついてお話しする予定です.
<第199回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
台風接近にともない、会場変更しました。
■日時:2015年 7月18日(土)14時~17時
■場所:(変更後)神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 台風ヨランダにおけるフィリピン・レイテ島での避難対応
ピニェイロ・アベウ 神戸大学都市安全研究センター特別研究員
② ソロモン諸島首都の大水害の影響とその緩和方法:食生活への影響を中心に
中澤 港 神戸大学大学院保健学研究科教授
③ 開発協力と防災・減災、復興
高田 裕彦 独立行政法人国際協力機構 (JICA)関西国際センター次長
神戸大学都市安全研究センター客員教授
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 8月22日(土)14時~17時 神戸大学六甲ホール(特別企画)
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年10月17日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年11月21日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年12月19日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 1月23日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 2月27日(土)14時~17時 危機管理センター
●2016年 3月26日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
2015年4月15日水曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナール等のお知らせ(4月18日(土)他)
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナール等のご案内をいたし
ます。ご参加よろしくお願い申し上げます。
<第196回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 4月18日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 高層病棟の火災時避難安全計画に関する最近の対策事例
野竹宏彰 清水建設株式会社技術研究所
安全安心技術センター 主任研究員
高層病棟の火災時避難安全計画について、東京都内に竣工した21階建て
の病棟の事例を紹介しながら、留意点や今後に求められる観点等を考察
します。実態調査や実験結果の安全性評価への活用、建築的対策・設備
的対策・人的対策の組合せに関する具体化と課題、避難シミュレーショ
ン技術の展開、非常用エレベーターの避難誘導時の利用、等について発
表します。
② 大規模スタジアム観客席の避難安全性に関わる検討
池畠由華 大成建設株式会社技術センター
建築技術研究所防災研究室火災チーム 副主任研究員
2020年のオリンピックに向けて複数の大規模観覧施設の建設が予定されて
います。大規模スタジアムには不特定多数が滞在するため、群集の避難
安全に配慮して、実験や解析等により観客席、コンコース、階段、出口
を計画しています。過去に実施した大規模スタジアムにおける避難実験
や燃焼実験等の観客席の避難安全性確保の為の検討を紹介します。
③ 木造住宅の地震時損傷度予測と地震被害の低減策について
森井雄史 清水建設株式会社技術研究所
安全安心技術センター 副主任研究員
大地震時の人的安全性に最も大きく関わる木造住宅の地震被害を低減
するためには、地域の地震危険度や既存木造住宅の地震リスク、耐震
補強による効果などを住民自らが認識できるようにする必要があります。
ここでは、京都市の木造住宅を事例として行った損傷度予測の結果や
木造軸組の実験結果などを示しながら、木造住宅の地震被害の低減策
について紹介します。
関連する催しのご案内
ひょうご震災記念21世紀研究機構
講演会・研究成果報告会のご案内
~災害復興と地方創生~
■日時:2015年5月20日(水)13:30~16:15
■場所:兵庫県私学会館 4階大ホール
(〒650-0012 神戸市中央区北長狭通4丁目3-13)
■主催:公益財団法人 ひょうご震災記念21世紀研究機構
■定員:120名(先着順)
■参加費:無料
■内容
挨拶:公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構
理事長 五百旗頭 真
基調講演:「人口減少下における地方創生を考える
~地方消滅論に農山村はどう向きあうか~」
明治大学農学部教授 小田切徳美
研究報告1:「リスボン地震とその文明史的意義の考察」
研究機構副理事長兼研究調査本部長 室崎益輝
研究報告2:「自然災害後の土地利用規制における現状と課題
―安全と地域持続性からの考察―」
人と防災未来センター研究員 荒木裕子
研究報告3:「災害時の生活復興に関する研究
~生活復興のための12講~」
研究機構副理事長兼研究調査本部長 室崎益輝
■お申し込み方法
参加をご希望の方は、添付の申込書に必要事項をご記入のうえ、FAX、郵送、
またはE-mailにて、下記の宛にお申し込みください。(先着順受付)
■お申込み・お問合せ先
(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構
研究調査部調査課 (担当:山本、大西、原田)
〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1―5―2
TEL(078)262-5570 FAX(078)262-5593 E-mail research@dri.ne.jp
オープンゼミナールの今後の予定
<第197回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
■日時:2015年 5月9日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 神戸の減災を考えるー『神戸の減災研究会』の活動から
澁谷 啓 神戸大学大学院教授(神戸の減災研究会会長)
神戸の減災研究会は,平成11年に設立された「神戸の地盤研究会」をルーツ
とし、平成22年に発足しました.「笑顔の絶えない神戸の街づくり」 を合い
言葉に、常日頃から減災に向けて取り組んでいる産官学の技術者・研究者が一致
協力して,「神戸の市民や行政のニーズの高い調査研究を行い、 その成果を行
政施策に反映し,広く市民に還元すること」を基本理念として活動しています.
本講演では,近年における神戸の自然災害の歴史を振り返 りながら,現状にお
ける地震や豪雨災害のリスク,災害に強い神戸の街づくりに関する最新の研究成
果をご紹介します.
② 宅地を地盤災害から守る地盤品質判定士の紹介
谷和夫 国立研究開発法人防災科学技術研究所研究員
神戸大学都市安全研究センター客員教授
東日本大震災では,埋立て地の液状化や丘陵地の盛土や擁壁の崩壊等に
よって数多くの宅地が被災しました.この教訓を活かし,宅地における地盤災
害の防止や軽減を推進するため,2013年2月4日に設立された地盤品質判定
士協議会は,土木工学・建築工学分野や不動産・住宅関連産業に従事する
地盤技術者を対象に,地盤品質判定士の資格制度を創設しました.講演では,
資格制度の概要,今年度の検定試験の概要,地盤品質判定士に対する社会
の期待について紹介いたします.
<第198回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 6月20日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 地震の揺れの性質と建物被害の関係
-1995年の阪神・淡路大震災と東日本大震災の大きな違い-
境 有紀 筑波大学システム情報系教授
1995年の阪神・淡路大震災から20年が経ち,その間,多くの大地震が発生しま
したが,阪神・淡路大震災ほどの揺れによる大きな被害は生じていません.例え
ば,2011年の東日本大震災では,津波によって甚大な被害が生じましたが,揺れ
による被害は限定的でした.この20年で建物の耐震性が向上したことが原因な
のでしょうか? そうではないということ,その真相について,お話しさせていた
だければと思います.
② 鉄筋コンクリート構造の耐震補強に関する最近の取組
藤永 隆 神戸大学都市安全研究センター准教授
2013年11月に「建築物の耐震改修の促進に関する法律」が改正され,耐震診断
の義務や改修のより一層の努力義務が課せられており,今後 は民間の建物でも
既存不適格建物の耐震診断,耐震補強が進められることになります.今回は,既
存の建物に耐震補強が必要な理由から,従来行わ れてきた耐震補強法の方法や
効果,その改善方法について説明し,最後に耐震補強方法に関する最近の取組に
ついてお話しする予定です.
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
● 危機管理センター
●2015年 7月18日(土)14時~17時 神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナール等のご案内をいたし
ます。ご参加よろしくお願い申し上げます。
<第196回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 4月18日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 高層病棟の火災時避難安全計画に関する最近の対策事例
野竹宏彰 清水建設株式会社技術研究所
安全安心技術センター 主任研究員
高層病棟の火災時避難安全計画について、東京都内に竣工した21階建て
の病棟の事例を紹介しながら、留意点や今後に求められる観点等を考察
します。実態調査や実験結果の安全性評価への活用、建築的対策・設備
的対策・人的対策の組合せに関する具体化と課題、避難シミュレーショ
ン技術の展開、非常用エレベーターの避難誘導時の利用、等について発
表します。
② 大規模スタジアム観客席の避難安全性に関わる検討
池畠由華 大成建設株式会社技術センター
建築技術研究所防災研究室火災チーム 副主任研究員
2020年のオリンピックに向けて複数の大規模観覧施設の建設が予定されて
います。大規模スタジアムには不特定多数が滞在するため、群集の避難
安全に配慮して、実験や解析等により観客席、コンコース、階段、出口
を計画しています。過去に実施した大規模スタジアムにおける避難実験
や燃焼実験等の観客席の避難安全性確保の為の検討を紹介します。
③ 木造住宅の地震時損傷度予測と地震被害の低減策について
森井雄史 清水建設株式会社技術研究所
安全安心技術センター 副主任研究員
大地震時の人的安全性に最も大きく関わる木造住宅の地震被害を低減
するためには、地域の地震危険度や既存木造住宅の地震リスク、耐震
補強による効果などを住民自らが認識できるようにする必要があります。
ここでは、京都市の木造住宅を事例として行った損傷度予測の結果や
木造軸組の実験結果などを示しながら、木造住宅の地震被害の低減策
について紹介します。
関連する催しのご案内
ひょうご震災記念21世紀研究機構
講演会・研究成果報告会のご案内
~災害復興と地方創生~
■日時:2015年5月20日(水)13:30~16:15
■場所:兵庫県私学会館 4階大ホール
(〒650-0012 神戸市中央区北長狭通4丁目3-13)
■主催:公益財団法人 ひょうご震災記念21世紀研究機構
■定員:120名(先着順)
■参加費:無料
■内容
挨拶:公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構
理事長 五百旗頭 真
基調講演:「人口減少下における地方創生を考える
~地方消滅論に農山村はどう向きあうか~」
明治大学農学部教授 小田切徳美
研究報告1:「リスボン地震とその文明史的意義の考察」
研究機構副理事長兼研究調査本部長 室崎益輝
研究報告2:「自然災害後の土地利用規制における現状と課題
―安全と地域持続性からの考察―」
人と防災未来センター研究員 荒木裕子
研究報告3:「災害時の生活復興に関する研究
~生活復興のための12講~」
研究機構副理事長兼研究調査本部長 室崎益輝
■お申し込み方法
参加をご希望の方は、添付の申込書に必要事項をご記入のうえ、FAX、郵送、
またはE-mailにて、下記の宛にお申し込みください。(先着順受付)
■お申込み・お問合せ先
(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構
研究調査部調査課 (担当:山本、大西、原田)
〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1―5―2
TEL(078)262-5570 FAX(078)262-5593 E-mail research@dri.ne.jp
オープンゼミナールの今後の予定
<第197回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
■日時:2015年 5月9日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 神戸の減災を考えるー『神戸の減災研究会』の活動から
澁谷 啓 神戸大学大学院教授(神戸の減災研究会会長)
神戸の減災研究会は,平成11年に設立された「神戸の地盤研究会」をルーツ
とし、平成22年に発足しました.「笑顔の絶えない神戸の街づくり」 を合い
言葉に、常日頃から減災に向けて取り組んでいる産官学の技術者・研究者が一致
協力して,「神戸の市民や行政のニーズの高い調査研究を行い、 その成果を行
政施策に反映し,広く市民に還元すること」を基本理念として活動しています.
本講演では,近年における神戸の自然災害の歴史を振り返 りながら,現状にお
ける地震や豪雨災害のリスク,災害に強い神戸の街づくりに関する最新の研究成
果をご紹介します.
② 宅地を地盤災害から守る地盤品質判定士の紹介
谷和夫 国立研究開発法人防災科学技術研究所研究員
神戸大学都市安全研究センター客員教授
東日本大震災では,埋立て地の液状化や丘陵地の盛土や擁壁の崩壊等に
よって数多くの宅地が被災しました.この教訓を活かし,宅地における地盤災
害の防止や軽減を推進するため,2013年2月4日に設立された地盤品質判定
士協議会は,土木工学・建築工学分野や不動産・住宅関連産業に従事する
地盤技術者を対象に,地盤品質判定士の資格制度を創設しました.講演では,
資格制度の概要,今年度の検定試験の概要,地盤品質判定士に対する社会
の期待について紹介いたします.
<第198回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 6月20日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
■プログラム
① 地震の揺れの性質と建物被害の関係
-1995年の阪神・淡路大震災と東日本大震災の大きな違い-
境 有紀 筑波大学システム情報系教授
1995年の阪神・淡路大震災から20年が経ち,その間,多くの大地震が発生しま
したが,阪神・淡路大震災ほどの揺れによる大きな被害は生じていません.例え
ば,2011年の東日本大震災では,津波によって甚大な被害が生じましたが,揺れ
による被害は限定的でした.この20年で建物の耐震性が向上したことが原因な
のでしょうか? そうではないということ,その真相について,お話しさせていた
だければと思います.
② 鉄筋コンクリート構造の耐震補強に関する最近の取組
藤永 隆 神戸大学都市安全研究センター准教授
2013年11月に「建築物の耐震改修の促進に関する法律」が改正され,耐震診断
の義務や改修のより一層の努力義務が課せられており,今後 は民間の建物でも
既存不適格建物の耐震診断,耐震補強が進められることになります.今回は,既
存の建物に耐震補強が必要な理由から,従来行わ れてきた耐震補強法の方法や
効果,その改善方法について説明し,最後に耐震補強方法に関する最近の取組に
ついてお話しする予定です.
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
● 危機管理センター
●2015年 7月18日(土)14時~17時 神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
2015年2月26日木曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナール等(2月28日他 関連催し3月15日)
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。
関連する催し(3月15日)のご案内
<第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム>
http://sendai.rcuss-usm.jp/
<第194回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 2月28日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 米国ハリケーンサンディの住宅復興と土地利用規制
リズ・マリ 東北大学災害科学国際研究所助教
2012年秋に米国東海岸部ニュージャージーとニューヨークを襲ったハリケーン サンディから約2年が経ちました。2005年のハリケーンカ トリーナの経験や環境 変動・海面上昇などをふまえて、被災地ではどのような住宅復興と土地利用規制 が行われているのでしょうか。約2年間、計 4回にわたる現地調査に基づいて最 新状況を報告します。
② 東日本大震災被災地における災害危険区域の指定状況
荒木裕子 神戸大学大学院工学研究科博士後期課程
東日本大震災の被災地では建築基準法第39条の災害危険区域の指定が各市町村 によって行われ、浸水地の約1/3が危険区域に指定されていま す。その全体像 を示すと共に、指定のプロセスについて報告します。
③ 東日本大震災における自主住宅移転再建による市街地空間形成
ー米国ハリケーンカトリーナおよびサンディとの比較
近藤民代 神戸大学大学院工学研究科准教授
同都市安全研究センター特別研究員
東日本大震災の被災地では広大な範囲にわたる災害危険区域の指定や集団移転 により、震災前の既成市街地は大きく変容しようとしています。こ のような行 政による復興事業だけではなく、被災者個人による自主的な移転再建が新たな市 街地空間形成につながっていることが調査研究によって 明らかになってきました。
米国のハリケーンカトリーナやハリケーンサンディにおける復興と東日本大震 災の復興計画・政策・現状を比較しながら、広域巨大災害における 持続可能な 都市復興を進めるための計画・政策論について議論します。
■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
関連する催しのご案内
http://sendai.rcuss-usm.jp/
<第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム>
被災大学間連携シンポジ ウム
住民主体の災害復興と大学の役割
東日本大震災の教訓と神戸・ アチェ・四川との比較
被災者中心の安全まちづくりを実現するため何が課題であり、大学はどのよう な実践的役割を求められるのか。本シンポジウムでは、阪神・淡路 大震災を経 験した神戸大学と東日本大震災被災地にある東北大学・岩手大学が連携し、ア チェ津波のシャクアラ大学、四川地震の四川大学等と交流 して得た成果を市民 に還元し、実践的議論を喚起する。
■日時:2015年3月15日(日) 9:00開場 9:10~12:00(同時通訳あり)
■場所:アエル情報産業プラザ 多目的ホール(仙台駅 西北 徒歩2分)
■主催:神戸大学、東北大学、岩手大学
オープンゼミナールの今後の予定
<第195回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 3月21日(土・祝日)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 台南市における文化ゾーンの火災安全の現状と課題
邵 珮君 長栄大学副教授
台南市は台湾ではもっとも古い都市です。17世紀のオランダ統治、18世紀 の明(鄭成功時代)と清代、19~20世紀の日本植民地時代の統治を 経て、 多様な文化遺産と歴史街道が残っています。文化の特殊性と地区の発展機能にあ わせて市内では幾つの文化ゾーンに分けられていますが、古い建物と文化財は文 化ゾーンに集中しており、この古い建物等が集中した地域の火災安全をいかには かるかが重要な課題となっています。
本講演では、台南 市の赤崁と五条港文化ゾーンの歴史ブロックを取り上げ て、コミュニティにおける火災安全の現状や 火災リスクを明らかにしながら、 簡易消防技術の応 用、及び、文化財所有者、 消防、文化財管理者、地元の住民 とのリスクコミュニケーションによって、文化 ゾーンの防火対策を検討してき たことに重点をおいて紹介します。
② イベント安全対策の具体的・実践的な指針づくり
明石市民夏祭り花火大会歩道橋事故を風化させるな!!
貝辻正利 セキュリティ・アドバイザー代表
神戸大学大学院工学研究科研究員
明石市民花火大会歩道橋事故の悲劇から14年を経たが、未だ強制起訴による最 高裁での裁判が継続しておりこの間の社会的・経済的損失は計り 知れない。な により、最愛の我が子や親を亡くした遺族の思いがある中、未だイベントの安全 対策を確立できないイベント業界の現状に耐えがたい 失望感が 否めない。21世 紀を迎えて、デュイスブルクLove Parade雑踏事故(2010年、犠牲者21人)、ブノ ンペン水祭り雑踏事故(2010年、犠牲者347人)、2015年を迎える上海外灘で は、カウン トダウンイベントで犠牲者36人、重軽傷者42人の雑踏事故発生して いる。わが国では事故に至ってはいないが東北六 魂祭(2011年仙台)、TOKYO HIKARIVISION(2013年東京駅前)、記念Suica販売(2014年東京駅)など危険を 回避するためにイベントを中止する事案が発生してい る。
いずれのイベントも、過去の犠牲者を伴う雑踏事故の悲劇の教訓が活かされ ず、明石市民夏祭り花火大会の悲劇も風化していると考えられ、 2020 年オリン ピックに向けてイベント開催の機運が高まる中で雑踏事故の悲劇が繰り返されな いかと懸念している。これらの雑踏事故や危険を回避するために行事の 中止が 繰り返される要因は、イベント安全に関する具体的で実践的な指針が明確に示さ れていないことが大きな要因であると考えている。
そこで、雑踏事故の発生メカニズムと事故要因を明らかにし、現場に即した具 体的・実践的な「イベント安全方策」を提起した。提起したイベン ト安全対策 の普及を図るために、わが国のイベント関係団体であるイベント学会・日本イベ ント産業振興協会・全国警備業協会に働き掛けた結果、 「イベン ト安全ノー ト」に取りまとめて今後の「イベント安全の指針」とすることになった。
イベント安全対策の指針の骨格は、イベント計画策定段階では主催者・イベン ト企画者・自主警備・警察・消防機関等による「安全対策視点での 会場適性評 価」の総合検討を行うことであり、イベント実施段階では主催者を中心にイベン ト関係団体の「情報の共有と連携活動」「経験と知見に 裏打ちされた組織機能 の発揮」がなされることである。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025510859-00
本書「イベントを安心して楽しんでいただくために」(2014年7月講談社エディ トリアル発行、貝辻正利著)は、海外でも高く評価され、台湾 の2 イベント団 体が本年4月に中国語版の発行を予定するなど反響を呼んでいる。
■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
<第196回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 4月18日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 高層病棟の火災時避難安全計画に関する最近の対策事例
野竹宏彰 清水建設株式会社技術研究所
安全安心技術センター 主任研究員
高層病棟の火災時避難安全計画について、東京都内に竣工した21階建て
の病棟の事例を紹介しながら、留意点や今後に求められる観点等を考察
します。実態調査や実験結果の安全性評価への活用、建築的対策・設備
的対策・人的対策の組合せに関する具体化と課題、避難シミュレーショ
ン技術の展開、非常用エレベーターの避難誘導時の利用、等について発
表します。
② 大規模スタジアム観客席の避難安全性に関わる検討
池畠由華 大成建設株式会社技術センター
建築技術研究所防災研究室火災チーム 副主任研究員
2020年のオリンピックに向けて複数の大規模観覧施設の建設が予定されて
います。大規模スタジアムには不特定多数が滞在するため、群集の避難
安全に配慮して、実験や解析等により観客席、コンコース、階段、出口
を計画しています。過去に実施した大規模スタジアムにおける避難実験
や燃焼実験等の観客席の避難安全性確保の為の検討を紹介します。
③ 木造住宅の地震時損傷度予測と地震被害の低減策について
森井雄史 清水建設株式会社技術研究所
安全安心技術センター 副主任研究員
大地震時の人的安全性に最も大きく関わる木造住宅の地震被害を低減
するためには、地域の地震危険度や既存木造住宅の地震リスク、耐震
補強による効果などを住民自らが認識できるようにする必要があります。
ここでは、京都市の木造住宅を事例として行った損傷度予測の結果や
木造軸組の実験結果などを示しながら、木造住宅の地震被害の低減策
について紹介します。
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
● 危機管理センター
●2015年 5月 9日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 6月20日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 7月18日(土)14時~17時 神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。
関連する催し(3月15日)のご案内
<第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム>
http://sendai.rcuss-usm.jp/
<第194回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 2月28日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 米国ハリケーンサンディの住宅復興と土地利用規制
リズ・マリ 東北大学災害科学国際研究所助教
2012年秋に米国東海岸部ニュージャージーとニューヨークを襲ったハリケーン サンディから約2年が経ちました。2005年のハリケーンカ トリーナの経験や環境 変動・海面上昇などをふまえて、被災地ではどのような住宅復興と土地利用規制 が行われているのでしょうか。約2年間、計 4回にわたる現地調査に基づいて最 新状況を報告します。
② 東日本大震災被災地における災害危険区域の指定状況
荒木裕子 神戸大学大学院工学研究科博士後期課程
東日本大震災の被災地では建築基準法第39条の災害危険区域の指定が各市町村 によって行われ、浸水地の約1/3が危険区域に指定されていま す。その全体像 を示すと共に、指定のプロセスについて報告します。
③ 東日本大震災における自主住宅移転再建による市街地空間形成
ー米国ハリケーンカトリーナおよびサンディとの比較
近藤民代 神戸大学大学院工学研究科准教授
同都市安全研究センター特別研究員
東日本大震災の被災地では広大な範囲にわたる災害危険区域の指定や集団移転 により、震災前の既成市街地は大きく変容しようとしています。こ のような行 政による復興事業だけではなく、被災者個人による自主的な移転再建が新たな市 街地空間形成につながっていることが調査研究によって 明らかになってきました。
米国のハリケーンカトリーナやハリケーンサンディにおける復興と東日本大震 災の復興計画・政策・現状を比較しながら、広域巨大災害における 持続可能な 都市復興を進めるための計画・政策論について議論します。
■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
関連する催しのご案内
http://sendai.rcuss-usm.jp/
<第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム>
被災大学間連携シンポジ ウム
住民主体の災害復興と大学の役割
東日本大震災の教訓と神戸・ アチェ・四川との比較
被災者中心の安全まちづくりを実現するため何が課題であり、大学はどのよう な実践的役割を求められるのか。本シンポジウムでは、阪神・淡路 大震災を経 験した神戸大学と東日本大震災被災地にある東北大学・岩手大学が連携し、ア チェ津波のシャクアラ大学、四川地震の四川大学等と交流 して得た成果を市民 に還元し、実践的議論を喚起する。
■日時:2015年3月15日(日) 9:00開場 9:10~12:00(同時通訳あり)
■場所:アエル情報産業プラザ 多目的ホール(仙台駅 西北 徒歩2分)
■主催:神戸大学、東北大学、岩手大学
オープンゼミナールの今後の予定
<第195回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 3月21日(土・祝日)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 台南市における文化ゾーンの火災安全の現状と課題
邵 珮君 長栄大学副教授
台南市は台湾ではもっとも古い都市です。17世紀のオランダ統治、18世紀 の明(鄭成功時代)と清代、19~20世紀の日本植民地時代の統治を 経て、 多様な文化遺産と歴史街道が残っています。文化の特殊性と地区の発展機能にあ わせて市内では幾つの文化ゾーンに分けられていますが、古い建物と文化財は文 化ゾーンに集中しており、この古い建物等が集中した地域の火災安全をいかには かるかが重要な課題となっています。
本講演では、台南 市の赤崁と五条港文化ゾーンの歴史ブロックを取り上げ て、コミュニティにおける火災安全の現状や 火災リスクを明らかにしながら、 簡易消防技術の応 用、及び、文化財所有者、 消防、文化財管理者、地元の住民 とのリスクコミュニケーションによって、文化 ゾーンの防火対策を検討してき たことに重点をおいて紹介します。
② イベント安全対策の具体的・実践的な指針づくり
明石市民夏祭り花火大会歩道橋事故を風化させるな!!
貝辻正利 セキュリティ・アドバイザー代表
神戸大学大学院工学研究科研究員
明石市民花火大会歩道橋事故の悲劇から14年を経たが、未だ強制起訴による最 高裁での裁判が継続しておりこの間の社会的・経済的損失は計り 知れない。な により、最愛の我が子や親を亡くした遺族の思いがある中、未だイベントの安全 対策を確立できないイベント業界の現状に耐えがたい 失望感が 否めない。21世 紀を迎えて、デュイスブルクLove Parade雑踏事故(2010年、犠牲者21人)、ブノ ンペン水祭り雑踏事故(2010年、犠牲者347人)、2015年を迎える上海外灘で は、カウン トダウンイベントで犠牲者36人、重軽傷者42人の雑踏事故発生して いる。わが国では事故に至ってはいないが東北六 魂祭(2011年仙台)、TOKYO HIKARIVISION(2013年東京駅前)、記念Suica販売(2014年東京駅)など危険を 回避するためにイベントを中止する事案が発生してい る。
いずれのイベントも、過去の犠牲者を伴う雑踏事故の悲劇の教訓が活かされ ず、明石市民夏祭り花火大会の悲劇も風化していると考えられ、 2020 年オリン ピックに向けてイベント開催の機運が高まる中で雑踏事故の悲劇が繰り返されな いかと懸念している。これらの雑踏事故や危険を回避するために行事の 中止が 繰り返される要因は、イベント安全に関する具体的で実践的な指針が明確に示さ れていないことが大きな要因であると考えている。
そこで、雑踏事故の発生メカニズムと事故要因を明らかにし、現場に即した具 体的・実践的な「イベント安全方策」を提起した。提起したイベン ト安全対策 の普及を図るために、わが国のイベント関係団体であるイベント学会・日本イベ ント産業振興協会・全国警備業協会に働き掛けた結果、 「イベン ト安全ノー ト」に取りまとめて今後の「イベント安全の指針」とすることになった。
イベント安全対策の指針の骨格は、イベント計画策定段階では主催者・イベン ト企画者・自主警備・警察・消防機関等による「安全対策視点での 会場適性評 価」の総合検討を行うことであり、イベント実施段階では主催者を中心にイベン ト関係団体の「情報の共有と連携活動」「経験と知見に 裏打ちされた組織機能 の発揮」がなされることである。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025510859-00
本書「イベントを安心して楽しんでいただくために」(2014年7月講談社エディ トリアル発行、貝辻正利著)は、海外でも高く評価され、台湾 の2 イベント団 体が本年4月に中国語版の発行を予定するなど反響を呼んでいる。
■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
<第196回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 4月18日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 高層病棟の火災時避難安全計画に関する最近の対策事例
野竹宏彰 清水建設株式会社技術研究所
安全安心技術センター 主任研究員
高層病棟の火災時避難安全計画について、東京都内に竣工した21階建て
の病棟の事例を紹介しながら、留意点や今後に求められる観点等を考察
します。実態調査や実験結果の安全性評価への活用、建築的対策・設備
的対策・人的対策の組合せに関する具体化と課題、避難シミュレーショ
ン技術の展開、非常用エレベーターの避難誘導時の利用、等について発
表します。
② 大規模スタジアム観客席の避難安全性に関わる検討
池畠由華 大成建設株式会社技術センター
建築技術研究所防災研究室火災チーム 副主任研究員
2020年のオリンピックに向けて複数の大規模観覧施設の建設が予定されて
います。大規模スタジアムには不特定多数が滞在するため、群集の避難
安全に配慮して、実験や解析等により観客席、コンコース、階段、出口
を計画しています。過去に実施した大規模スタジアムにおける避難実験
や燃焼実験等の観客席の避難安全性確保の為の検討を紹介します。
③ 木造住宅の地震時損傷度予測と地震被害の低減策について
森井雄史 清水建設株式会社技術研究所
安全安心技術センター 副主任研究員
大地震時の人的安全性に最も大きく関わる木造住宅の地震被害を低減
するためには、地域の地震危険度や既存木造住宅の地震リスク、耐震
補強による効果などを住民自らが認識できるようにする必要があります。
ここでは、京都市の木造住宅を事例として行った損傷度予測の結果や
木造軸組の実験結果などを示しながら、木造住宅の地震被害の低減策
について紹介します。
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
● 危機管理センター
●2015年 5月 9日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 6月20日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 7月18日(土)14時~17時 神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
2015年1月13日火曜日
神戸大学RCUSSオープンゼミナール等(1/15 1/23阪神・淡路大震災20年特別企画、定例1/24ほか)
皆様 from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。
1月には、特別企画(1月23日)と通常開催(1月24日)がそれぞれあります。
<第192回オープンゼミナール>
◆阪神・淡路大震災20年特別企画<連続2回目>
自治体の災害対応の経験・教訓を「伝える」「育む」
■日時:2015年1月23日(金)13:30~17:00
◎場所: 神戸国際会議場 国際会議室【ポートライナー「市民広場」から5分】
■申し込み方法:http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
定員240名、参加無料
■テーマ:
地域・世代を超えて「伝える」「育む」ために必要な取り組み
■プログラム
特別講演
「東日本大震災から3年:「伝える」ために始まった取り組みと今後の展望」
菅原茂 気仙沼市長
基調講演
「東日本大震災時の災害対応時における教訓と課題」
石巻市 産業部長(前危機管理課長) 木村伸
パネルディスカッション
「持続的・継続的に「伝える」「育む」ための取り組みと今後のあり方につい て」
菅原茂 気仙沼市長
木村伸 石巻市 産業部長(当時総務部防災対策課長)
今石佳太 芦屋市 企画部市長室長
宇田川真之 人と防災未来センター研究主幹
上り口豊 兵庫県 広域防災センターセンター長
◆コーディネーター:
紅谷昇平 神戸大学社会科学系教育研究府特命准教授
■主催:神戸大学都市安全研究センター、同社会科学系教育研究府
■共催:兵庫県広域防災センター、神戸市
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
■災害対策セミナーin神戸の一環として開催されます。
■ひょうご防災リーダーOB公開講座(兵庫県広域防災センター)
<第193回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年1月24日(土)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 「南海トラフ巨大地震」活動期にどう備えるか?
石橋克彦 神戸大学名誉教授
2012年8月に中央防災会議が被害想定を発表した最大クラスの「南海トラフ巨 大地震」について、それが地震学的にどのようなものかを説明 し、私たちはそ れにどう備えたらよいかを考える。重要なのは、南海トラフ巨大地震そのものだ けではなく、それが起こるまでと起こった後とに (必然的に)複数発生する可 能性のある内陸大地震も考慮すべきことである(そのような地震活動期を「『南 海トラフ巨大地震』活動期」と仮称)。
また発生時期の予測が困難なので、地震対策を長期間継続・維持できるように 計画し実行することが不可欠である。
南海トラフ巨大地震対策は、「いま有る社会」の技術的・戦術的安全装置とし てではなく、100年スパンの国土・社会のグランドデザインの重 要な一環として 考える必要があるだろう。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/9/0285310.html
② 都市のレジリエンスとは何か?
山崎義人 兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科准教授
山崎義人氏らが翻訳出版した「リジリエント・シティ 現代都市はいかに災害 から回復するのか?」を題材に、多様に用いられている都市のレジ リエンスの 捉え方について示唆していただきます。
http://www.creates-k.co.jp/books/book.php?searchbk=1391488282
■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
関連する催しのご案内
<阪神・淡路大震災20 年記念シンポジウム>
■主 催:神戸大学震災復興支援プラットフォーム
■共 催:神戸大学社会科学系教育研究府、神戸大学都市安全研究センター
東北大学災害科学国際研究所、岩手大学地域防災研究センター
徳島大学地域創生センター
■日時:2015年1月15日(木)13:00~17:30
■場所:神戸大学六甲ホール(阪急六甲から36系統市バス 神大文理農学部前下車)
Ⅰ.国際的教訓から学ぶ
Role of Iwate University in the Response to East Japan Earthquake
松岡 勝実(岩手大学人文社会科学部教授)
Lessons from 2004 Aceh Tsunami, Indonesia
Dr. Taqwaddin Husin & Dr. Teuku Alvisyahrin, Syiah Kuala University
Lessons from 2011 Christchurch Earthquake in New Zealand
Dr. Michael White, New Zealand Human Rights Commission
Lessons from Turkey in Hundreds Years of Disaster Management
Dr. A Tolga Ozden, Süleyman Demirel University
Ⅱ.神戸、東北、そして徳島へ: 被災者の声を聞き取る大学の役割と方法論
「神戸の経験から:市民1 万人アンケート」
本荘 雄一(神戸都市問題研究所研究部長)
「東北からの教訓:被災地調査の方法論」
苅谷 智大(東北大学工学研究科特別研究員)
「被災の検証なくして復興なし―岩手県大槌町における被災状況調査より」
麦倉 哲(岩手大学教育学部教授)
「徳島の挑戦:美波町における事前復興まちづくり計画の試み」
井若 和久(徳島大学地域創生センター学術研究員)
<第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム 被災大学間連携シンポジ ウム>
住民主体の災害復興と大学の役割―東日本大震災の教訓と神戸・ アチェ・四川と の比較
被災者中心の安全まちづくりを実現するため何が課題であり、大学はどのよう な実践的役割を求められるのか。本シンポジウムでは、阪神・淡路 大震災を経 験した神戸大学と東日本大震災被災地にある東北大学・岩手大学が連携し、ア チェ津波のシャクアラ大学、四川地震の四川大学等と交流 して得た成果を市民 に還元し、実践的議論を喚起する。
■日時:2015年3月15日(日) 9:00開場 9:10~12:00(同時通訳あり)
■場所:アエル情報産業プラザ 多目的ホール(仙台駅 西北 徒歩2分)
■主催:神戸大学、東北大学、岩手大学
開会あいさつ:東北大学災害科学国際研究所長 今村文彦
岩手大学地域防災研究センター長 南正昭
神戸大学震災復興支援・災害科学研究推進室長 根木昭
司会・コーディネーター 神戸大学都市安全研究センター長 北後明彦
第一部:災害復興の教訓―東日本大震災・アチェ・四川
東日本大震災からの復興計画プロセスに関する教訓
東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻准教授 姥浦道生
阪神淡路と東日本―コミュニティ再生
神戸大学大学院国際協力研究科教授 金子由芳
四川地震復興6年の評価
中国・四川大学-香港理工大学災害復興管理学院執行院長・教授 顧林生
コメンター:カンタベリー大学法科大学院教授 エリザベス・トゥーミー
第二部:被災地・被災者の復興と大学
復興に向けた被災地における大学の役割
岩手大学地域防災研究センター・人文社会科学部教授 松岡勝実
大災害の記憶と研究を伝えていく大学の役割
神戸大学大学院人文学研究科教授・同大学地域連携推進室室長 奥村弘
スマトラ津波10年の大学の役割
インドネシア・シャクアラ大学学長 サムスル・リザール
コメンター:コベントリ―大学経営・環境・社会学部講師 ユン-ファン・チェン
全体討論
閉会あいさつ:神戸大学震災復興支援・災害科学研究推進室 名誉教授 塩崎賢明
オープンゼミナールの今後の予定
<第194回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 2月28日(土)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 米国ハリケーンサンディの住宅復興と土地利用規制
リズ・マリ 東北大学災害科学国際研究所助教
2012年秋に米国東海岸部ニュージャージーとニューヨークを襲ったハリケーン サンディから約2年が経ちました。2005年のハリケーンカ トリーナの経験や環境 変動・海面上昇などをふまえて、被災地ではどのような住宅復興と土地利用規制 が行われているのでしょうか。約2年間、計 4回にわたる現地調査に基づいて最 新状況を報告します。
② 東日本大震災被災地における災害危険区域の指定状況
荒木裕子 神戸大学大学院工学研究科博士後期課程
東日本大震災の被災地では建築基準法第39条の災害危険区域の指定が各市町村によって行われ、浸水地の約1/3が危険区域に指定されています。その全体像を示すと共に、指定のプロセスについて報告します。
③ 東日本大震災における自主住宅移転再建による市街地空間形成
ー米国ハリケーンカトリーナおよびサンディとの比較
近藤民代 神戸大学大学院工学研究科准教授
同都市安全研究センター特別研究員
東日本大震災の被災地では広大な範囲にわたる災害危険区域の指定や集団移転 により、震災前の既成市街地は大きく変容しようとしています。こ のような行 政による復興事業だけではなく、被災者個人による自主的な移転再建が新たな市 街地空間形成につながっていることが調査研究によって 明らかになってきました。
米国のハリケーンカトリーナやハリケーンサンディにおける復興と東日本大震 災の復興計画・政策・現状を比較しながら、広域巨大災害における 持続可能な 都市復興を進めるための計画・政策論について議論します。
■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
<第195回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 3月21日(土・祝日)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 台南市における文化ゾーンの火災安全の現状と課題
邵 珮君 長栄大学副教授
台南市は台湾ではもっとも古い都市です。17世紀のオランダ統治、18世紀 の明(鄭成功時代)と清代、19~20世紀の日本植民地時代の統治を 経て、 多様な文化遺産と歴史街道が残っています。文化の特殊性と地区の発展機能にあ わせて市内では幾つの文化ゾーンに分けられていますが、古い建物と文化財は文 化ゾーンに集中しており、この古い建物等が集中した地域の火災安全をいかには かるかが重要な課題となっています。
本講演では、台南 市の赤崁と五条港文化ゾーンの歴史ブロックを取り上げ て、コミュニティにおける火災安全の現状や 火災リスクを明らかにしながら、 簡易消防技術の応 用、及び、文化財所有者、 消防、文化財管理者、地元の住民 とのリスクコミュニケーションによって、文化 ゾーンの防火対策を検討してき たことに重点をおいて紹介します。
② イベント安全対策の具体的・実践的な指針づくり
明石市民夏祭り花火大会歩道橋事故を風化させるな!!
貝辻正利 セキュリティ・アドバイザー代表
神戸大学大学院工学研究科研究員
明石市民花火大会歩道橋事故の悲劇から14年を経たが、未だ強制起訴による最 高裁での裁判が継続しておりこの間の社会的・経済的損失は計り 知れない。な により、最愛の我が子や親を亡くした遺族の思いがある中、未だイベントの安全 対策を確立できないイベント業界の現状に耐えがたい 失望感が 否めない。21世 紀を迎えて、デュイスブルクLove Parade雑踏事故(2010年、犠牲者21人)、ブノ ンペン水祭り雑踏事故(2010年、犠牲者347人)、2015年を迎える上海外灘で は、カウン トダウンイベントで犠牲者36人、重軽傷者42人の雑踏事故発生して いる。わが国では事故に至ってはいないが東北六 魂祭(2011年仙台)、TOKYO HIKARIVISION(2013年東京駅前)、記念Suica販売(2014年東京駅)など危険を 回避するためにイベントを中止する事案が発生してい る。
いずれのイベントも、過去の犠牲者を伴う雑踏事故の悲劇の教訓が活かされ ず、明石市民夏祭り花火大会の悲劇も風化していると考えられ、 2020 年オリン ピックに向けてイベント開催の機運が高まる中で雑踏事故の悲劇が繰り返されな いかと懸念している。これらの雑踏事故や危険を回避するために行事の 中止が 繰り返される要因は、イベント安全に関する具体的で実践的な指針が明確に示さ れていないことが大きな要因であると考えている。
そこで、雑踏事故の発生メカニズムと事故要因を明らかにし、現場に即した具 体的・実践的な「イベント安全方策」を提起した。提起したイベン ト安全対策 の普及を図るために、わが国のイベント関係団体であるイベント学会・日本イベ ント産業振興協会・全国警備業協会に働き掛けた結果、 「イベン ト安全ノー ト」に取りまとめて今後の「イベント安全の指針」とすることになった。
イベント安全対策の指針の骨格は、イベント計画策定段階では主催者・イベン ト企画者・自主警備・警察・消防機関等による「安全対策視点での 会場適性評 価」の総合検討を行うことであり、イベント実施段階では主催者を中心にイベン ト関係団体の「情報の共有と連携活動」「経験と知見に 裏打ちされた組織機能 の発揮」がなされることである。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025510859-00
本書「イベントを安心して楽しんでいただくために」(2014年7月講談社エディ トリアル発行、貝辻正利著)は、海外でも高く評価され、台湾 の2 イベント団
体が本年4月に中国語版の発行を予定するなど反響を呼んでいる。
■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 4月18日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 5月 9日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 6月20日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 7月18日(土)14時~17時 神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact
神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。
1月には、特別企画(1月23日)と通常開催(1月24日)がそれぞれあります。
<第192回オープンゼミナール>
◆阪神・淡路大震災20年特別企画<連続2回目>
自治体の災害対応の経験・教訓を「伝える」「育む」
■日時:2015年1月23日(金)13:30~17:00
◎場所: 神戸国際会議場 国際会議室【ポートライナー「市民広場」から5分】
■申し込み方法:http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
定員240名、参加無料
■テーマ:
地域・世代を超えて「伝える」「育む」ために必要な取り組み
■プログラム
特別講演
「東日本大震災から3年:「伝える」ために始まった取り組みと今後の展望」
菅原茂 気仙沼市長
基調講演
「東日本大震災時の災害対応時における教訓と課題」
石巻市 産業部長(前危機管理課長) 木村伸
パネルディスカッション
「持続的・継続的に「伝える」「育む」ための取り組みと今後のあり方につい て」
菅原茂 気仙沼市長
木村伸 石巻市 産業部長(当時総務部防災対策課長)
今石佳太 芦屋市 企画部市長室長
宇田川真之 人と防災未来センター研究主幹
上り口豊 兵庫県 広域防災センターセンター長
◆コーディネーター:
紅谷昇平 神戸大学社会科学系教育研究府特命准教授
■主催:神戸大学都市安全研究センター、同社会科学系教育研究府
■共催:兵庫県広域防災センター、神戸市
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
■災害対策セミナーin神戸の一環として開催されます。
■ひょうご防災リーダーOB公開講座(兵庫県広域防災センター)
<第193回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年1月24日(土)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 「南海トラフ巨大地震」活動期にどう備えるか?
石橋克彦 神戸大学名誉教授
2012年8月に中央防災会議が被害想定を発表した最大クラスの「南海トラフ巨 大地震」について、それが地震学的にどのようなものかを説明 し、私たちはそ れにどう備えたらよいかを考える。重要なのは、南海トラフ巨大地震そのものだ けではなく、それが起こるまでと起こった後とに (必然的に)複数発生する可 能性のある内陸大地震も考慮すべきことである(そのような地震活動期を「『南 海トラフ巨大地震』活動期」と仮称)。
また発生時期の予測が困難なので、地震対策を長期間継続・維持できるように 計画し実行することが不可欠である。
南海トラフ巨大地震対策は、「いま有る社会」の技術的・戦術的安全装置とし てではなく、100年スパンの国土・社会のグランドデザインの重 要な一環として 考える必要があるだろう。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/9/0285310.html
② 都市のレジリエンスとは何か?
山崎義人 兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科准教授
山崎義人氏らが翻訳出版した「リジリエント・シティ 現代都市はいかに災害 から回復するのか?」を題材に、多様に用いられている都市のレジ リエンスの 捉え方について示唆していただきます。
http://www.creates-k.co.jp/books/book.php?searchbk=1391488282
■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
関連する催しのご案内
<阪神・淡路大震災20 年記念シンポジウム>
■主 催:神戸大学震災復興支援プラットフォーム
■共 催:神戸大学社会科学系教育研究府、神戸大学都市安全研究センター
東北大学災害科学国際研究所、岩手大学地域防災研究センター
徳島大学地域創生センター
■日時:2015年1月15日(木)13:00~17:30
■場所:神戸大学六甲ホール(阪急六甲から36系統市バス 神大文理農学部前下車)
Ⅰ.国際的教訓から学ぶ
Role of Iwate University in the Response to East Japan Earthquake
松岡 勝実(岩手大学人文社会科学部教授)
Lessons from 2004 Aceh Tsunami, Indonesia
Dr. Taqwaddin Husin & Dr. Teuku Alvisyahrin, Syiah Kuala University
Lessons from 2011 Christchurch Earthquake in New Zealand
Dr. Michael White, New Zealand Human Rights Commission
Lessons from Turkey in Hundreds Years of Disaster Management
Dr. A Tolga Ozden, Süleyman Demirel University
Ⅱ.神戸、東北、そして徳島へ: 被災者の声を聞き取る大学の役割と方法論
「神戸の経験から:市民1 万人アンケート」
本荘 雄一(神戸都市問題研究所研究部長)
「東北からの教訓:被災地調査の方法論」
苅谷 智大(東北大学工学研究科特別研究員)
「被災の検証なくして復興なし―岩手県大槌町における被災状況調査より」
麦倉 哲(岩手大学教育学部教授)
「徳島の挑戦:美波町における事前復興まちづくり計画の試み」
井若 和久(徳島大学地域創生センター学術研究員)
<第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム 被災大学間連携シンポジ ウム>
住民主体の災害復興と大学の役割―東日本大震災の教訓と神戸・ アチェ・四川と の比較
被災者中心の安全まちづくりを実現するため何が課題であり、大学はどのよう な実践的役割を求められるのか。本シンポジウムでは、阪神・淡路 大震災を経 験した神戸大学と東日本大震災被災地にある東北大学・岩手大学が連携し、ア チェ津波のシャクアラ大学、四川地震の四川大学等と交流 して得た成果を市民 に還元し、実践的議論を喚起する。
■日時:2015年3月15日(日) 9:00開場 9:10~12:00(同時通訳あり)
■場所:アエル情報産業プラザ 多目的ホール(仙台駅 西北 徒歩2分)
■主催:神戸大学、東北大学、岩手大学
開会あいさつ:東北大学災害科学国際研究所長 今村文彦
岩手大学地域防災研究センター長 南正昭
神戸大学震災復興支援・災害科学研究推進室長 根木昭
司会・コーディネーター 神戸大学都市安全研究センター長 北後明彦
第一部:災害復興の教訓―東日本大震災・アチェ・四川
東日本大震災からの復興計画プロセスに関する教訓
東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻准教授 姥浦道生
阪神淡路と東日本―コミュニティ再生
神戸大学大学院国際協力研究科教授 金子由芳
四川地震復興6年の評価
中国・四川大学-香港理工大学災害復興管理学院執行院長・教授 顧林生
コメンター:カンタベリー大学法科大学院教授 エリザベス・トゥーミー
第二部:被災地・被災者の復興と大学
復興に向けた被災地における大学の役割
岩手大学地域防災研究センター・人文社会科学部教授 松岡勝実
大災害の記憶と研究を伝えていく大学の役割
神戸大学大学院人文学研究科教授・同大学地域連携推進室室長 奥村弘
スマトラ津波10年の大学の役割
インドネシア・シャクアラ大学学長 サムスル・リザール
コメンター:コベントリ―大学経営・環境・社会学部講師 ユン-ファン・チェン
全体討論
閉会あいさつ:神戸大学震災復興支援・災害科学研究推進室 名誉教授 塩崎賢明
オープンゼミナールの今後の予定
<第194回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 2月28日(土)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 米国ハリケーンサンディの住宅復興と土地利用規制
リズ・マリ 東北大学災害科学国際研究所助教
2012年秋に米国東海岸部ニュージャージーとニューヨークを襲ったハリケーン サンディから約2年が経ちました。2005年のハリケーンカ トリーナの経験や環境 変動・海面上昇などをふまえて、被災地ではどのような住宅復興と土地利用規制 が行われているのでしょうか。約2年間、計 4回にわたる現地調査に基づいて最 新状況を報告します。
② 東日本大震災被災地における災害危険区域の指定状況
荒木裕子 神戸大学大学院工学研究科博士後期課程
東日本大震災の被災地では建築基準法第39条の災害危険区域の指定が各市町村によって行われ、浸水地の約1/3が危険区域に指定されています。その全体像を示すと共に、指定のプロセスについて報告します。
③ 東日本大震災における自主住宅移転再建による市街地空間形成
ー米国ハリケーンカトリーナおよびサンディとの比較
近藤民代 神戸大学大学院工学研究科准教授
同都市安全研究センター特別研究員
東日本大震災の被災地では広大な範囲にわたる災害危険区域の指定や集団移転 により、震災前の既成市街地は大きく変容しようとしています。こ のような行 政による復興事業だけではなく、被災者個人による自主的な移転再建が新たな市 街地空間形成につながっていることが調査研究によって 明らかになってきました。
米国のハリケーンカトリーナやハリケーンサンディにおける復興と東日本大震 災の復興計画・政策・現状を比較しながら、広域巨大災害における 持続可能な 都市復興を進めるための計画・政策論について議論します。
■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
<第195回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 3月21日(土・祝日)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 台南市における文化ゾーンの火災安全の現状と課題
邵 珮君 長栄大学副教授
台南市は台湾ではもっとも古い都市です。17世紀のオランダ統治、18世紀 の明(鄭成功時代)と清代、19~20世紀の日本植民地時代の統治を 経て、 多様な文化遺産と歴史街道が残っています。文化の特殊性と地区の発展機能にあ わせて市内では幾つの文化ゾーンに分けられていますが、古い建物と文化財は文 化ゾーンに集中しており、この古い建物等が集中した地域の火災安全をいかには かるかが重要な課題となっています。
本講演では、台南 市の赤崁と五条港文化ゾーンの歴史ブロックを取り上げ て、コミュニティにおける火災安全の現状や 火災リスクを明らかにしながら、 簡易消防技術の応 用、及び、文化財所有者、 消防、文化財管理者、地元の住民 とのリスクコミュニケーションによって、文化 ゾーンの防火対策を検討してき たことに重点をおいて紹介します。
② イベント安全対策の具体的・実践的な指針づくり
明石市民夏祭り花火大会歩道橋事故を風化させるな!!
貝辻正利 セキュリティ・アドバイザー代表
神戸大学大学院工学研究科研究員
明石市民花火大会歩道橋事故の悲劇から14年を経たが、未だ強制起訴による最 高裁での裁判が継続しておりこの間の社会的・経済的損失は計り 知れない。な により、最愛の我が子や親を亡くした遺族の思いがある中、未だイベントの安全 対策を確立できないイベント業界の現状に耐えがたい 失望感が 否めない。21世 紀を迎えて、デュイスブルクLove Parade雑踏事故(2010年、犠牲者21人)、ブノ ンペン水祭り雑踏事故(2010年、犠牲者347人)、2015年を迎える上海外灘で は、カウン トダウンイベントで犠牲者36人、重軽傷者42人の雑踏事故発生して いる。わが国では事故に至ってはいないが東北六 魂祭(2011年仙台)、TOKYO HIKARIVISION(2013年東京駅前)、記念Suica販売(2014年東京駅)など危険を 回避するためにイベントを中止する事案が発生してい る。
いずれのイベントも、過去の犠牲者を伴う雑踏事故の悲劇の教訓が活かされ ず、明石市民夏祭り花火大会の悲劇も風化していると考えられ、 2020 年オリン ピックに向けてイベント開催の機運が高まる中で雑踏事故の悲劇が繰り返されな いかと懸念している。これらの雑踏事故や危険を回避するために行事の 中止が 繰り返される要因は、イベント安全に関する具体的で実践的な指針が明確に示さ れていないことが大きな要因であると考えている。
そこで、雑踏事故の発生メカニズムと事故要因を明らかにし、現場に即した具 体的・実践的な「イベント安全方策」を提起した。提起したイベン ト安全対策 の普及を図るために、わが国のイベント関係団体であるイベント学会・日本イベ ント産業振興協会・全国警備業協会に働き掛けた結果、 「イベン ト安全ノー ト」に取りまとめて今後の「イベント安全の指針」とすることになった。
イベント安全対策の指針の骨格は、イベント計画策定段階では主催者・イベン ト企画者・自主警備・警察・消防機関等による「安全対策視点での 会場適性評 価」の総合検討を行うことであり、イベント実施段階では主催者を中心にイベン ト関係団体の「情報の共有と連携活動」「経験と知見に 裏打ちされた組織機能 の発揮」がなされることである。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025510859-00
本書「イベントを安心して楽しんでいただくために」(2014年7月講談社エディ トリアル発行、貝辻正利著)は、海外でも高く評価され、台湾 の2 イベント団
体が本年4月に中国語版の発行を予定するなど反響を呼んでいる。
■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県
※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 4月18日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 5月 9日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 6月20日(土)14時~17時 危機管理センター
●2015年 7月18日(土)14時~17時 神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact