2014年11月14日金曜日

神戸大学RCUSSオープンゼミナール(11月15日、その他ご案内)

皆様  from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦

神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。

阪神・淡路大震災から20年の特別企画もご案内しています。
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/


<第189回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2014年11月15日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 災害リスク・コミュニケーションを再考する
   矢守克也 京都大学防災研究所巨大災害研究センター教授
 災害リスク・コミュニケーションをめぐって必ず繰り出されるいくつかの言葉
がある。「正常性バイアス(正常化の偏見)」、「空振り・見逃 し」、「想定
と想定外」、「安全と安心」、「正しく恐れよ」などである。しかし、これらの
言葉で「わかったような気になっている」だけで、現実のベターメ ントにつながっ
ていない場合も多いのではないだろうか。常套句による説明で事足れりとせず、
より透徹した思考とそれを踏まえた解決策の提案・実行が、今、防 災・減災の
分野では求められている。本発表では、この点について、発表者が東北・神戸・
四国などの現場で取り組んでいる実践事例を通して具体 的に考えたい。
(よろしければ、拙著「巨大災害のリスク・コミュニケーション」(ミネルヴァ
書房)をあわせて参照ください。)
http://www.minervashobo.co.jp/book/b120801.html
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO64107210U3A211C1MZA001/

② 電波で監視!豪雨災害。
       大石哲 神戸大学都市安全研究センター教授 
 豪雨災害で大事なことは、現場から事前に逃げておくことである。市民の立場
からは、実際にどんな気象現象が、どこで、どの程度の強さや大き さで発生し
ているのかを知ることが災害から身を守るために必要であろう。しかし、実際に
激しい気象現象が起こっているまっただ中では、何が起 きているのかがさっぱ
りわからない。土砂降りの時には、雲が厚く日中でも相当暗くなるし、降りしき
る雨が視界を遮る。ましてや夜になれば足下 すら見えなくなる。夜間の避難中
や堤防・田畑の巡視中に流されて亡くなる事例が後を絶たないのは、誤って滑り
落ちるのではなく、一面水の足下 が道なのか川なのかがわからずに、踏み出し
た足を流れにとられるからである。しかし、我々はテクノロジーの発展によっ
て、もう一つの目とそれ を脳に伝える神経回路を持った。電波とインターネッ
トである。ここでは、電波って何? から始めて、電波で雨や風や水蒸気や雷を
とらえる仕組みを説明する。また、インターネットを使ってその情報を取得する
方法を解説する。



<関連する企画のご案内>
 今回のオープンゼミナールと競合してしまいましたが、
 神戸で災害対策のセッションが2つ開催されているということでご案内します。
 (オープンゼミナールでよく講演していただく先生方が登壇されます。)

シンポジウム「東日本大震災の住宅復興と自治体の災害対策」

日時:平成26年11月15日(土)13:00~16:30
場所:神戸・元町中華会館7階東亜ホール
   (神戸市中央区下山手通2丁目13番9号)
プログラム
1)東日本大震災の災害危険区域と防災集団移転促進事業の課題
   東北大学大学院経済学研究科教授 増田 聡
2)東日本大震災における被災者の自立再建に対する自治体による
   住宅再建支援補助金の実態と課題
   神戸大学大学院工学研究科准教授 近藤 民代
3)東日本大震災における災害公営住宅の入居要件
   大阪府立大学客員研究員 山地 久美子
4)被災者支援法制度の系譜と今後
   関西大学社会安全学部准教授 山崎 栄一
コメンテーター
  ・大町  勝 (兵庫県まちづくり部長)
 ・磯辺 康子(神戸新聞社編集委員)
 ・室崎 益輝
  (ひょうご震災記念21世紀研究機構副理事長兼研究調査本部長、
   兵庫県立大学防災教育センター長、神戸大学名誉教授)
パネルディスカッション(15:30~16:30)
詳細: http://hapsa.net/pdf/colab026_1.pdf
申込み・問合せ:
 東日本大震災の住宅復興と自治体の災害対策シンポジウム実行委員
E-mail: 20141115saigai@gmail.com   TEL: 080-1483-6641



 また、関連して以下もご案内いたします。

『伝える・繋げる/in 兵庫』
 阪神・淡路大震災と東日本大震災の復興まちづくりフォーラム

日時:平成26年11月23日(日・祝)10:00~15:30
場所:兵庫県民会館11階パルテホール(神戸市中央区下山手通4丁目16-3)
費用:無料
主催:ひょうご安全の日推進県民会議・震災20年復興まちづくりフォーラム実行委員会
詳細&申込
http://bit.ly/1sxPI60  参加申し込み(定員100名になり次第締め切ります)

 南海トラフ巨大地震など今後も大規模な自然災害が予測されています。
 被害を最小限に抑え速やかな復興を進めるためには、平素から減災の意識づけや復興
のための仕組みづくりに取り組むことが重要となります。
 本フォーラムは東日本大震災の被災住民・団体の方々をお迎えし、阪神・淡路
大震災と東日本大震災の経験や復興状況を伝え、両大震災の教訓を今後の備え
として将来に繋げていくことにより、安全・安心のまちづくりを推進します。
 ぜひご参加ください。

<主なプログラム>
  【午前10時00分~】
1.基調講演
 「復興まちづくり支援の役割」
  小森星児(神戸商科大学名誉教授、神戸復興塾塾長)
2.東日本復興まちづくりの報告
 報告者:
  鹿折まちづくり協議会会長 鈴木 博
  只越地区災害復興協議会 亀谷 一子
  閖上地区まちづくり協議会代表世話役 針生 勉
  NPO法人@リアスNPOサポートセンター代表理事 鹿野 純一
  NPO法人3.11被災者を支援するいわき連絡協議会理事・事務局長
    赤池 孝行
  【午後1時00分~】
3.パネルディスカッション 「伝える・繋げる/in兵庫」
 コーディネーター:野崎 隆一(NPO法人神戸まちづくり研究所理事)
 パネルディスカッション:
  小林 郁雄(NPO法人神戸まちづくり研究所理事長)
  磯辺 康子(神戸新聞論説委員)
  田村 太郎((一財)ダイバーシティ研究所代表、復興庁復興推進参与)
  東末 真紀(NPO法人神戸まちづくり研究所)
  大町 勝(兵庫県まちづくり部長)
  東日本復興まちづくりの報告者



オープンゼミナールの今後の予定

<第190回オープンゼミナール&ひょうご防災リーダーOB公開 講座>
  阪神・淡路大震災20年特別企画<連続1回目>
  自治体の災害対応の経験・教訓を「伝える」「育む」
■日時:2014年12月19日(金)14時~17時
■場所:神戸大学百年記念館六甲ホール(市バス36系統「文理農学部前」5分)
■申し込み方法:http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
  定員200名、参加無料
■テーマ:
 阪神・淡路大震災から20年経って見えてきたこと
 :20年経った「伝える」難しさ
■主催:神戸大学都市安全研究センター、神戸大学社会科学系教育研究府
■共催:兵庫県広域防災センター、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
■プログラム
「阪神・淡路大震災から20年を経て伝えていくことの難しさ」
  神戸大学名誉教授 兵庫県立大学防災教育センター長 室崎益輝
「教訓を伝えることに関する被災自治体職員の現状認識と課題」
  三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
  防災・リスクマネジメント研究室 主任研究員 平野誠也
「持続的・継続的に「伝える」「育む」ためにはじまった取り組み」
  芦屋市 都市建設部防災安全課長 柿原浩幸
「持続的・継続的に「伝える」「育む」ための取り組みと今後のあり方について」
 パネルディスカッション
  神戸市 危機管理室 総務担当課長 藤重敏郎
  西宮市 都市局建築・開発指導部 開発指導課長 畑文隆
  芦屋市 都市建設部 防災安全課長 柿原浩幸
 ◆コーディネーター:
  神戸大学名誉教授 兵庫県立大学防災教育センター長 室崎益輝


<第191回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2014年12月20日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 人命救助を目指した情報配信技術の開発
   高木由美 神戸大学大学院システム情報学研究科情報科学専攻助手
           神戸大学都市安全研究センター特別研究員
 無線通信を利用した情報配信技術を、人命救助に役立てようと試みています。本ゼミナールでは、①車同士の通信ネットワークを利用した、救急 車のスムーズ な走行支援、②無線センサネットワークを利用した、建物内における災害時の避 難誘導、について紹介します。 

② ICTによる防災のユニバーサルデザイン
   河村宏 DAISYコンソーシアム理事
 東日本大震災では高齢の犠牲者が顕著に多く、自治体等の調査では、障害者の死亡率も住民平均の2倍以上と指摘されています。大規模災害時に は、生死を分ける発災直後の避難等の安全確保に、外部からの救援を期待することはできません。特に自力で避難することが難しい人々にとって は、向こう三軒両隣のご近所の連携によるタイムリーな避難等の安全行動が必須です。健常だと思っていた人も、崩れ落ちた家屋の下からすぐに掘 り出してもらう必要があります。また、復興の際には、心身に新たな傷を持つ人々のリハビリテーションのノウハウが地域に必要です。人に着目す る防災のすべての局面で、障害者・高齢者を含むすべての住民の持てる力を発揮するための知恵とスキルをICTがどう支援すべきかについて、防 災とICTの活用という観点からお話しする予定です。


<第192回オープンゼミナール&ひょうご防災リーダーOB公開 講座>
  阪神・淡路大震災20年特別企画<連続2回目>
  自治体の災害対応の経験・教訓を「伝える」「育む」
■日時:2015年1月23日(金)13:30~17:00
■場所: 神戸国際会議場 国際会議室【ポートライナー「市民広場」から5分】
■申し込み方法:http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/ 
  定員240名、参加無料
■テーマ:
 全国の自治体における災害対応
 :「伝える」「育む」ために必要な今後の取り組み
■主催:神戸大学都市安全研究センター、神戸大学社会科学系教育研究府
■共催:兵庫県広域防災センター、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
■プログラム
「東日本大震災の被災地において災害の教訓を「伝える」ためにはじまった取り 組みについて」
  気仙沼市長 菅原茂
「東日本大震災時の災害対応時における教訓と課題」
  石巻市 産業部長(前危機管理課長) 木村伸
「持続的・継続的に「伝える」「育む」ための取り組みと今後のあり
 パネルディスカッション
  気仙沼市長 菅原茂
  石巻市 産業部長(当時 総務部 防災対策課長) 木村伸
  芦屋市 市長室長兼危機管理課長 今石佳太
  人と防災未来センター 研究主幹 宇田川真之
  兵庫県 広域防災センター センター長 上り口豊
 ◆コーディネーター:
   神戸大学 社会科学系教育研究府
   大学院国際協力研究科兼務 特命准教授 紅谷昇平


<第193回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年1月24日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 南海トラフ巨大地震について(仮題)
 石橋克彦 神戸大学名誉教授

② 都市のレジリエンスとは何か?
 山崎義人 兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科准教授
 山崎義人氏らが翻訳出版した「リジリエント・シティ 現代都市はいかに災害から回復するのか?」を題材に、多様に用いられている都市のレジ リエンスの捉え方について示唆していただきます。
http://www.creates-k.co.jp/books/book.php?searchbk=1391488282



※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 2月28日(土)14時~17時 いつもの危機管理センター
●2015年 3月21日(土・祝)14時~17時 いつもの危機管理センター
●2015年 4月18日(土)14時~17時 場所は調整中です。
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/


オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact

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