2014年10月17日金曜日

神戸大学RCUSSオープンゼミナール(10月18日、直前のご案内)

皆様  from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦

神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。

<第188回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2014年10月18日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■共催:神戸市消防局
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 地震によるゆれのお話:島弧のゆれ方と堆積盆地のゆれ方
    筧 楽麿 神戸大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻助教
         神戸大学都市安全研究センター特別研究員
  地震によるゆれにまつわる話として、(1) 島弧(沈み込み帯に形成される弧 状の島=ここでは日本列島)特有の地下構造による変わったゆれ、(2) 大都市が 形成される堆積盆地は「大きく、長く、ゆっくり」ゆれる、という2つの話題を 紹介いたします。

② 防災行政無線が聞こえない―問題の所在と対処の方法―
    森本政之 NPO法人EFE総合研究所・神戸大学名誉教授
  スピーカからの音声情報は受け手が特別な装置を必要としないという点で 極めて有効な情報伝達手段である。そのため屋外拡声システム(防災行 政無 線)が多くの自治体で整備されている。しかしながら、東日本大震災後のアン ケート調査によれば津波警報がはっきりと聴き取れたという回答 は約5割にとど まっている。ここでは、防災行政無線の音声情報を聴き取りにくくしている要 因、研究の現状、予測手法の現状、対処の方法について解説する。


<関連した催しのご案内>

「大災害に対して心理学はこれまで何をしてきたのか?
 これから何をすべきなのか?」
 (日本教育心理学会公開パネルディスカッション)

 日時:2014年11月8日(土) 16:00~18:30 
 場所:神戸国際会議場1階メインホール
  (JR三ノ宮駅からポートライナー【市民広場駅下車】)

 企画・司会:齊藤誠一(神戸大学)
 企画:吉田圭吾(神戸大学),伊藤俊樹(神戸大学)
 パネリスト:矢守克也(京都大学)
        宅 香菜子(オークランド大学)
        氏家達夫(名古屋大学)
        坂野雄二(北海道医療大学)

※ 公開パネルディスカッションは,無料でご参加いただけます。
  事前参加申込みもできます。申込みを希望される方は,
  2014年11月4日(火)までに
  以下の申込みフォームでお申込みください。
  <申込みフォーム> http://goo.gl/eRyBzy


オープンゼミナールの今後の予定

<第189回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2014年11月15日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■共催:神戸市消防局
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 災害リスク・コミュニケーションを再考する
   矢守克也 京都大学防災研究所巨大災害研究センター教授
 災害リスク・コミュニケーションをめぐって必ず繰り出されるいくつかの言葉
がある。「正常性バイアス(正常化の偏見)」、「空振り・見逃 し」、「想定
と想定外」、「安全と安心」、「正しく恐れよ」などである。しかし、これらの
言葉で「わかったような気になっている」だけで、現実のベターメ ントにつながっ
ていない場合も多いのではないだろうか。常套句による説明で事足れりとせず、
より透徹した思考とそれを踏まえた解決策の提案・実行が、今、防 災・減災の
分野では求められている。本発表では、この点について、発表者が東北・神戸・
四国などの現場で取り組んでいる実践事例を通して具体 的に考えたい。
(よろしければ、拙著「巨大災害のリスク・コミュニケーション」(ミネルヴァ
書房)をあわせて参照ください。)
http://www.minervashobo.co.jp/book/b120801.html
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO64107210U3A211C1MZA001/

② 電波で監視!豪雨災害。
       大石哲 神戸大学都市安全研究センター教授 
 豪雨災害で大事なことは、現場から事前に逃げておくことである。市民の立場
からは、実際にどんな気象現象が、どこで、どの程度の強さや大き さで発生し
ているのかを知ることが災害から身を守るために必要であろう。しかし、実際に
激しい気象現象が起こっているまっただ中では、何が起 きているのかがさっぱ
りわからない。土砂降りの時には、雲が厚く日中でも相当暗くなるし、降りしき
る雨が視界を遮る。ましてや夜になれば足下 すら見えなくなる。夜間の避難中
や堤防・田畑の巡視中に流されて亡くなる事例が後を絶たないのは、誤って滑り
落ちるのではなく、一面水の足下 が道なのか川なのかがわからずに、踏み出し
た足を流れにとられるからである。しかし、我々はテクノロジーの発展によっ
て、もう一つの目とそれ を脳に伝える神経回路を持った。電波とインターネッ
トである。ここでは、電波って何? から始めて、電波で雨や風や水蒸気や雷を
とらえる仕組みを説明する。また、インターネットを使ってその情報を取得する
方法を解説する。


<第190回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
  阪神・淡路大震災20年特別企画<連続1回目>
  自治体の災害対応の経験・教訓を「伝える」「育む」
■日時:2014年12月19日(金)14時~17時
■場所:神戸大学百年記念館六甲ホール(定員200名)
(申し込み方法:準備中、次のご案内時にお知らせします。)
■テーマ:
 阪神・淡路大震災から20年経って見えてきたこと
 :20年経った「伝える」難しさ
■主催:神戸大学都市安全研究センター、神戸大学社会科学系教育研究府
■共催:兵庫県広域防災センター、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
■プログラム
「阪神・淡路大震災から20年を経て伝えていくことの難しさ」
  神戸大学名誉教授 兵庫県立大学防災教育センター長 室崎益輝
「教訓を伝えることに関する被災自治体職員の現状認識と課題」
  三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
  防災・リスクマネジメント研究室 主任研究員 平野誠也
「持続的・継続的に「伝える」「育む」ためにはじまった取り組み」
  芦屋市 都市建設部防災安全課長 柿原浩幸
「持続的・継続的に「伝える」「育む」ための取り組みと今後のあり方について」
 パネルディスカッション
  神戸市 危機管理室 総務担当課長 藤重敏郎
  西宮市 都市局建築・開発指導部 開発指導課長 畑文隆
  芦屋市 都市建設部 防災安全課長 柿原浩幸
 ◆コーディネーター:
  神戸大学名誉教授 兵庫県立大学防災教育センター長 室崎益輝


<第191回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2014年12月20日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■共催:神戸市消防局
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 人命救助を目指した情報配信技術の開発
   高木由美 神戸大学大学院システム情報学研究科情報科学専攻助手
           神戸大学都市安全研究センター特別研究員

② ICTによる防災のユニバーサルデザイン(仮題)
   河村宏 DAISYコンソーシアム理事


<第192回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
  阪神・淡路大震災20年特別企画<連続2回目>
  自治体の災害対応の経験・教訓を「伝える」「育む」
■日時:2015年1月23日(金)  午後 (詳細未定)
■場所: 神戸国際会議場 国際会議室
  JR三ノ宮駅からポートライナー【市民広場駅下車】
  (申し込み方法:準備中、次のご案内時にお知らせします。)
■テーマ:
 全国の自治体における災害対応
 :「伝える」「育む」ために必要な今後の取り組み
■主催:神戸大学都市安全研究センター、神戸大学社会科学系教育研究府
■共催:兵庫県広域防災センター、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
■プログラム
「東日本大震災の被災地において災害の教訓を「伝える」ためにはじまった取り組みについて」
  気仙沼市長 菅原茂
「東日本大震災時の災害対応時における教訓と課題」
  石巻市 産業部長(前危機管理課長) 木村伸
「持続的・継続的に「伝える」「育む」ための取り組みと今後のあり
 パネルディスカッション
  気仙沼市長 菅原茂
  石巻市 産業部長(当時 総務部 防災対策課長) 木村伸
  芦屋市 市長室長兼危機管理課長 今石佳太
  人と防災未来センター 研究主幹 宇田川真之
  兵庫県 広域防災センター センター長 上り口豊
 ◆コーディネーター:
   神戸大学 社会科学系教育研究府
   大学院国際協力研究科兼務 特命准教授 紅谷昇平


<第193回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年1月24日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■共催:神戸市消防局
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 南海トラフ巨大地震について(仮題)
 石橋克彦 神戸大学名誉教授

② 都市のレジリエンスのあり方(仮題)
 山崎義人 兵庫県立大学自然・環境科学研究所講師


※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 2月28日(土)14時~17時 いつもの危機管理センター
●2015年 3月変更予定(土)14時~17時 いつもの危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/

オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact 

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