2015年4月15日水曜日

神戸大学RCUSSオープンゼミナール等のお知らせ(4月18日(土)他)

皆様  from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦

神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナール等のご案内をいたし
ます。ご参加よろしくお願い申し上げます。


<第196回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 4月18日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 高層病棟の火災時避難安全計画に関する最近の対策事例
     野竹宏彰 清水建設株式会社技術研究所
          安全安心技術センター 主任研究員
  高層病棟の火災時避難安全計画について、東京都内に竣工した21階建て
  の病棟の事例を紹介しながら、留意点や今後に求められる観点等を考察
  します。実態調査や実験結果の安全性評価への活用、建築的対策・設備
  的対策・人的対策の組合せに関する具体化と課題、避難シミュレーショ
  ン技術の展開、非常用エレベーターの避難誘導時の利用、等について発
  表します。

② 大規模スタジアム観客席の避難安全性に関わる検討
    池畠由華 大成建設株式会社技術センター
         建築技術研究所防災研究室火災チーム 副主任研究員
  2020年のオリンピックに向けて複数の大規模観覧施設の建設が予定されて
  います。大規模スタジアムには不特定多数が滞在するため、群集の避難
  安全に配慮して、実験や解析等により観客席、コンコース、階段、出口
  を計画しています。過去に実施した大規模スタジアムにおける避難実験
  や燃焼実験等の観客席の避難安全性確保の為の検討を紹介します。

③ 木造住宅の地震時損傷度予測と地震被害の低減策について
    森井雄史 清水建設株式会社技術研究所
         安全安心技術センター 副主任研究員
  大地震時の人的安全性に最も大きく関わる木造住宅の地震被害を低減
  するためには、地域の地震危険度や既存木造住宅の地震リスク、耐震
  補強による効果などを住民自らが認識できるようにする必要があります。
  ここでは、京都市の木造住宅を事例として行った損傷度予測の結果や
  木造軸組の実験結果などを示しながら、木造住宅の地震被害の低減策
  について紹介します。


関連する催しのご案内

ひょうご震災記念21世紀研究機構 
講演会・研究成果報告会のご案内
   ~災害復興と地方創生~
■日時:2015年5月20日(水)13:30~16:15
■場所:兵庫県私学会館 4階大ホール
 (〒650-0012 神戸市中央区北長狭通4丁目3-13)
■主催:公益財団法人 ひょうご震災記念21世紀研究機構
■定員:120名(先着順)
■参加費:無料
■内容
 挨拶:公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構
        理事長 五百旗頭 真
 基調講演:「人口減少下における地方創生を考える
       ~地方消滅論に農山村はどう向きあうか~」
       明治大学農学部教授 小田切徳美 
 研究報告1:「リスボン地震とその文明史的意義の考察」
        研究機構副理事長兼研究調査本部長 室崎益輝
 研究報告2:「自然災害後の土地利用規制における現状と課題
        ―安全と地域持続性からの考察―」 
        人と防災未来センター研究員 荒木裕子
 研究報告3:「災害時の生活復興に関する研究
        ~生活復興のための12講~」
        研究機構副理事長兼研究調査本部長 室崎益輝      
■お申し込み方法
 参加をご希望の方は、添付の申込書に必要事項をご記入のうえ、FAX、郵送、
 またはE-mailにて、下記の宛にお申し込みください。(先着順受付)
■お申込み・お問合せ先
  (公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 
  研究調査部調査課 (担当:山本、大西、原田)
   〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1―5―2
TEL(078)262-5570  FAX(078)262-5593  E-mail research@dri.ne.jp



オープンゼミナールの今後の予定

<第197回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/
■日時:2015年 5月9日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県
■プログラム

① 神戸の減災を考えるー『神戸の減災研究会』の活動から
       澁谷 啓 神戸大学大学院教授(神戸の減災研究会会長)
 神戸の減災研究会は,平成11年に設立された「神戸の地盤研究会」をルーツ
とし、平成22年に発足しました.「笑顔の絶えない神戸の街づくり」 を合い
言葉に、常日頃から減災に向けて取り組んでいる産官学の技術者・研究者が一致
協力して,「神戸の市民や行政のニーズの高い調査研究を行い、 その成果を行
政施策に反映し,広く市民に還元すること」を基本理念として活動しています.
本講演では,近年における神戸の自然災害の歴史を振り返 りながら,現状にお
ける地震や豪雨災害のリスク,災害に強い神戸の街づくりに関する最新の研究成
果をご紹介します.

② 宅地を地盤災害から守る地盤品質判定士の紹介
    谷和夫 国立研究開発法人防災科学技術研究所研究員
          神戸大学都市安全研究センター客員教授
 東日本大震災では,埋立て地の液状化や丘陵地の盛土や擁壁の崩壊等に
よって数多くの宅地が被災しました.この教訓を活かし,宅地における地盤災
害の防止や軽減を推進するため,2013年2月4日に設立された地盤品質判定
士協議会は,土木工学・建築工学分野や不動産・住宅関連産業に従事する
地盤技術者を対象に,地盤品質判定士の資格制度を創設しました.講演では,
資格制度の概要,今年度の検定試験の概要,地盤品質判定士に対する社会
の期待について紹介いたします.


<第198回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 6月20日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県
■プログラム

① 地震の揺れの性質と建物被害の関係
    -1995年の阪神・淡路大震災と東日本大震災の大きな違い-
   境 有紀 筑波大学システム情報系教授
 1995年の阪神・淡路大震災から20年が経ち,その間,多くの大地震が発生しま
したが,阪神・淡路大震災ほどの揺れによる大きな被害は生じていません.例え
ば,2011年の東日本大震災では,津波によって甚大な被害が生じましたが,揺れ
による被害は限定的でした.この20年で建物の耐震性が向上したことが原因な
のでしょうか? そうではないということ,その真相について,お話しさせていた
だければと思います.

② 鉄筋コンクリート構造の耐震補強に関する最近の取組
   藤永 隆 神戸大学都市安全研究センター准教授
 2013年11月に「建築物の耐震改修の促進に関する法律」が改正され,耐震診断
の義務や改修のより一層の努力義務が課せられており,今後 は民間の建物でも
既存不適格建物の耐震診断,耐震補強が進められることになります.今回は,既
存の建物に耐震補強が必要な理由から,従来行わ れてきた耐震補強法の方法や
効果,その改善方法について説明し,最後に耐震補強方法に関する最近の取組に
ついてお話しする予定です.


※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
● 危機管理センター
●2015年 7月18日(土)14時~17時 神戸大学社会科学系アカデミア館4階404室
●2015年 9月19日(土)14時~17時 危機管理センター
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/


オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact