2014年12月7日日曜日

神戸大学RCUSSオープンゼミナール(阪神・淡路大震災20年特別企画ほか)

皆様  from 神戸大学 都市安全研究センター 北後明彦

神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールのご案内をいたします。
ご参加よろしくお願い申し上げます。

12月と1月には、特別企画がそれぞれあります。
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/

12月
第190回 阪神・淡路大震災20年 特別企画その1(12月19日(金))
第191回 通常通りの場所で開催(12月20日(土))
      ICTによる防災のユニバーサルデザイン 他
1月
第192回 阪神・淡路大震災20年 特別企画その2(1月23日(金))
第193回 通常通りの場所で開催(1月24日(土))
      「南海トラフ巨大地震」活動期にどう備えるか? 他


<第190回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
 ひょうご防災リーダーOB公開講座

阪神・淡路大震災20年特別企画
自治体の災害対応の経験・教訓を「伝える」「育む」

<特別企画 第1回目> 阪神・淡路大震災から20年:「伝える」「育む」ために必要な取り組み

■日時:2014年12月19日(金)14時~17時
■場所:神戸大学百年記念館六甲ホール(定員200名)
■主催:神戸大学都市安全研究センター、神戸大学社会科学系教育研究府
■共催:兵庫県広域防災センター、神戸市、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

<プログラム>
● 基調講演 「阪神・淡路大震災から20年を経て伝えていくことの難しさ」
  神戸大学名誉教授 兵庫県立大学防災教育センター長 室崎益輝
● 課題報告 「教訓を伝えることに関する被災自治体職員の現状認識と課題」
  三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
  防災・リスクマネジメント研究室 主任研究員 平野誠也
● 取組報告 「持続的・継続的に「伝える」「育む」ためにはじまった取り組み」
  芦屋市 都市建設部防災安全課長 柿原浩幸
● パネルディスカッション「阪神・淡路大震災の災害対応から得た「伝える」「育む」こと」

  ◆コーディネーター:
  神戸大学名誉教授 兵庫県立大学防災教育センター長 室崎益輝
  ◆パネリスト:
  神戸市 危機管理室 総務担当課長 藤重敏郎
  西宮市 都市局建築・開発指導部 開発指導課長 畑文隆
  芦屋市 都市建設部 防災安全課長 柿原浩幸


<第191回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2014年12月20日(土)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 人命救助を目指した情報配信技術の開発
   高木由美 神戸大学大学院システム情報学研究科情報科学専攻助手
           神戸大学都市安全研究センター特別研究員
 無線通信を利用した情報配信技術を、人命救助に役立てようと試みています。 本ゼミナールでは、①車同士の通信ネットワークを利用した、救急 車のスムーズ な走行支援、②無線センサネットワークを利用した、建物内における災害時の避 難誘導、について紹介します。

② ICTによる防災のユニバーサルデザイン
   河村宏 DAISYコンソーシアム理事
 東日本大震災では高齢の犠牲者が顕著に多く、自治体等の調査では、障害者の 死亡率も住民平均の2倍以上と指摘されています。大規模災害時に は、生死を分 ける発災直後の避難等の安全確保に、外部からの救援を期待することはできませ ん。特に自力で避難することが難しい人々にとって は、向こう三軒両隣のご近 所の連携によるタイムリーな避難等の安全行動が必須です。健常だと思っていた 人も、崩れ落ちた家屋の下からすぐに掘 り出してもらう必要があります。ま た、復興の際には、心身に新たな傷を持つ人々のリハビリテーションのノウハウ が地域に必要です。人に着目す る防災のすべての局面で、障害者・高齢者を含 むすべての住民の持てる力を発揮するための知恵とスキルをICTがどう支援すべ きかについて、防災とICTの活用という観点からお話しする予定です。

■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県


関連催しのご案内

「木造文化財建造物の雪害と雪対策」
■日時:2014年12月14日(日) 14時– 17時  開場13 時
■場所:西陣ヒコバエノ家(関西木造住文化研究会)  
  京都市上京区上立売通浄福寺西入姥ケ東西町632 番地
■参加費(資料代1,500 円)
■問合せ・事前申込み先
  NPO 法人 関西木造住文化研究会 E-mail: info@karth.sakura.ne.jp
  TEL 075-411-2730 悠計画研究所内、 FAX 075-411-2725
■講演  
  山口一男 石川県立白山ろく民俗資料館館長
■コメンテータ  
  鈴木 有  金沢工業大学名誉教授
 近年、日本の広い地域で大雪が起こるようになり、多くの木造文化財建造物が 甚大な被害を受けました。富岡製糸場の木造建屋倒壊は広く報道さ れました が、例年、それほど雪の多くない地域で大雪となったのがその背景といわれてい ます。しかし、雪国でも、人口減少や空家の増加により、 雪下ろし等の雪対策 が困難になっている歴史的町並みや木造文化財が少なくありません。落雪、倒木 や雪の凍結に伴う建物被害・転倒事故のほか、 消火栓・消防進入経路の雪埋没 等、各種災害対策の機能が雪によって損なわれるなど、雪の被害は大変、多様で す。雪は災害要因としては意識に上 り難いきらいがありますが、木造文化財に 対する雪の影響が、降雪等の自然現象の後、すぐに顕在化するという性格ではな いことも、その一因と思 われます。今回の公開研究会では、日本有数の豪雪地 である石川県白山市で、文化財建造物民家6 棟を有する白山ろく民俗資料館の山 口一男館長を講師として、また、金沢工業大学の鈴木有名誉教授をコメンテータ としてお招きし、雪国における木造文化財の 雪の備えの伝統や雪害対策をご紹 介頂きながら、木造文化財において、雪とどうつきあい、雪対策をどんな仕組み でどのように取り組む必要がある かについて検討いたします。


オープンゼミナールの今後の予定

<第192回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
 ひょうご防災リーダーOB公開講座

阪神・淡路大震災20年特別企画
自治体の災害対応の経験・教訓を「伝える」「育む」

<特別企画 第2回目> 地域・世代を超えて「伝える」「育む」ために必要な取り組み

■日時:2015年1月23日(金) 13時半~17時
■場所:神戸国際会議場 国際会議室(JR三ノ宮駅からポートライナー【市民広場駅下車】)
■主催:神戸大学都市安全研究センター、神戸大学社会科学系教育研究府
■共催:兵庫県広域防災センター、神戸市、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

<プログラム>
● 特別講演 「東日本大震災から3年:「伝える」ためにはじまった取り組みと今後の展望について」
  気仙沼市長 菅原茂
● 基調講演 「東日本大震災時の災害対応時における教訓と課題」
  石巻市 産業部長(当時 総務部 防災対策課長) 木村伸
● パネルディスカッション 「持続的・継続的に「伝える」「育む」ための取り組みと今後のあり方について」


 ◆コーディネーター:
   神戸大学 社会科学系教育研究府 大学院国際協力研究科兼務 特命准教授 紅谷昇平
 ◆パネリスト:
   気仙沼市長 菅原茂
   石巻市 産業部長(当時 総務部 防災対策課長) 木村伸
   人と防災未来センター 研究主幹 宇田川真之
   兵庫県 広域防災センター センター長 上り口豊
   芦屋市 企画部市長室長 今石佳太


<第193回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年1月24日(土)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 「南海トラフ巨大地震」活動期にどう備えるか?
 石橋克彦 神戸大学名誉教授
 2012年8月に中央防災会議が被害想定を発表した最大クラスの「南海トラフ巨 大地震」について、それが地震学的にどのようなものかを説明 し、私たちはそ れにどう備えたらよいかを考える。重要なのは、南海トラフ巨大地震そのものだ けではなく、それが起こるまでと起こった後とに (必然的に)複数発生する可 能性のある内陸大地震も考慮すべきことである(そのような地震活動期を「『南 海トラフ巨大地震』活動期」と仮 称)。また発生時期の予測が困難なので、地 震対策を長期間継続・維持できるように計画し実行することが不可欠である。南 海トラフ巨大地震対策 は、「いま有る社会」の技術的・戦術的安全装置として ではなく、100年スパンの国土・社会のグランドデザインの重要な一環として考 える必要 があるだろう。

② 都市のレジリエンスとは何か?
 山崎義人 兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科准教授
 山崎義人氏らが翻訳出版した「リジリエント・シティ 現代都市はいかに災害 から回復するのか?」を題材に、多様に用いられている都市のレジ リエンスの 捉え方について示唆していただきます。
http://www.creates-k.co.jp/books/book.php?searchbk=1391488282

■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県


<第194回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
■日時:2015年 2月28日(土)14時~17時
◎場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 米国ハリケーンサンディの住宅復興と土地利用規制
 リズ・マリ 東北大学災害科学国際研究所助教
 2005年のハリケーンカトリーナの経験や環境変動・海面上昇などをふまえて、 被災地ではどのような住宅復興と土地利用規制が行われているので しょうか。 約2年間、計4回にわたる現地調査に基づいて最新状況を報告します。

② 東日本大震災における自主住宅移転再建による市街地空間形成ー米国ハリ ケーンカトリーナおよびサンディとの比較
 近藤民代 神戸大学大学院工学研究科准教授
        同都市安全研究センター特別研究員
 東日本大震災の被災地では広大な範囲にわたる災害危険区域の指定や集団移転 により、震災前の既成市街地は大きく変容しようとしています。このよ うな行 政による復興事業だけではなく、被災者個人による自主的な移転再建が新たな市 街地空間形成につながっていることが調査研究によって明らかに なってきまし た。米国のハリケーンカトリーナやハリケーンサンディにおけると東日本大震災 の復興計画・政策・現状を比較しながら、広域巨大災害に おける持続可能な都 市復興を進めるための計画・政策論について議論します。

■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県


※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2015年 3月21日(土・祝)14時~17時 いつもの危機管理センター
●2015年 4月18日(土)14時~17時 場所は調整中です。
http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/


オープンゼミナールについての問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター
〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-6437(事務室 山崎)
FAX: 078-803-6394
TEL:078-803-6440(熊崎、北後)
http://www.kobe-u.rcuss-usm.jp/contact